そもそも,僕をラノベの世界に引きずり込んだのは,
紅玉大先生のデビュウ作『ミミズクと夜の王』でした.
べにたま先生とは友人を1人挟む近さの
ちょっとしたご縁がありまして.
そのご縁で軽い気持ちで手を出したのが
運のツキ.
まさか,ラノベ読んで泣くとは思ってなかったのよ
自分の卒業式でも,
「100万人が涙した」とかいうフレコミの映画を見ても
鼻水すらすすらない僕がよ
(そもそもそんな映画自体ほとんど観ないし,
日本における100万人が多いのかどうかも危うい数字だけども)
そんなこんなで,
すっかりラノベに対する障壁が崩壊し,
以来ラノベ寄りの本ばっか漁る羽目になるんですが,
まぁそれは置いといて
今回は,そんな思い入れの強い『ミミズクと夜の王』の続編です.
大好きな友人に再会したときの,
ワクワクとドキドキと,
彼らの変化(成長も含む)に対する少しの寂しさと.
そんな感じ.
そして,またしても泣きました
相変わらず,べにたま先生の語る話は,痛い.
誰も守ってくれない世界に放り出された人たちが,
自分自身を守るために,必死で尖ろうとしてる痛々しさがあります.
(そこへいくと,ミミズクだけは,ほんと特殊だよなぁ
)
ただ,その痛み故に,他人を愛したい人たちなのですよ.
『ミミズクと夜の王』を読んだ時,
いわゆる「悪者」が居ないことに衝撃を受けたのですよ.
(強いて挙げるならミミズクを奴隷として扱った村人たちか?)
悲劇の元は他者への悪意でなく,
ただちょっとすれ違っているだけ,みたいな.
だからこそ,
その愛情が正しく伝わることを祈らずにはいられなかったのですが,
今回の『毒吐姫と星の石』は
ヒロインの故郷の宰相という明確な敵役が居ました.
その分,ヒロインの武器の矛先が
明確に敵に向けられたのでしょうが,
物語全体を覆う雰囲気はややキツめ.
というか,分かりやすいというか...
ある意味,ベタなおとぎ話らしく,
ベタなバカップルが最後にちゃんと成立して良かった
バカップルというにはディアがずるすぎる気もしないでもないが
ミミズクへの気持ちは描写されていても,
エルザへのそれは明確にはされないんだもの.
あくまで義務感なの
って言いたくなる
まぁ,彼らの関係が変化するのは『その後の物語』なのでしょう.
ミミズクの登場は,多分,
『ミミズクと夜の王』読者へのサービスの側面が強いのだと思う.
でも,章タイトルに絡ませるくらい,大事な役割.
その強烈なキャラクタは,あの意固地なエルザの心さえ動かした.
べにたま先生が生み出したあの世界は,
やはりミミズクが居て初めて動く世界なんだと思った.
誰もが,彼女を想い,また,彼女が皆を動かす.
彼女に邪気がないから,その感情や行動は根底が優しい.
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いつか、言いたい
全部を、大したことじゃ、なかったって
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自分を深める本を読めと言い,
ラノベを読むことを否定した人がいた.
その時は,ちゃんと反論できなかったけど,
たとえ実在しなくても,
こんな優しい物語を読むことで,
自分の運命と闘う人たちの人生に触れることで,
僕自身の行動指針になることもあると思いたい.
少なくとも,明日,逃げずに立ち向かう動力にはなる.
