『岩崎宏美コンサートツアー2023』の3本目が、標題の通り3月26日(日)に栃木で行なわれた。日帰りできる場所であったが、翌日も仕事がないことだし、泊まりがけでノンビリ出かけてきた。

 

 本ツアー2本目のコンサートは3月11日の大井川文化会館。その時から、待ちに待った“声援”解禁となったことを、仲間からの情報で知ってはいた。そう、今回の栃木のコンサートは、マスク越しではあるものの、私にとって3年ぶりに「宏美ちゃん!」と声をかけられる記念すべきコンサートとなったのだ。

 

 今日はその栃木でのコンサートについて、簡単な報告をさせていただきたい。本ツアーはまだあと大阪・東京と2本残しているのでネタバレはなしである。よろしくお付き合いください。

 

 

 定刻の17:00に幕が上がり、宏美さんはオープニングの3曲を続けて歌われる。そして改めて開演の挨拶となるのだが、拍手が鳴り止みそうで鳴り止まない。栃木のお客様方の温かさを感じた瞬間だ。2部で宏美さんが質問されたところ、宏美さんのコンサートに初めて足を運ばれた方が半分ほどを占められているようだった。

 

 今回のツアーは、宏美さん単独としては2021-22の『〜太陽が笑ってる〜』以来。バックバンドは前ツアーの編成と同じでリズムセクション(ピアノ・ドラム・ベース・ギター)+弦(バイオリン・ビオラ)の6名だが、ピアノでリーダーの上杉クン以外は皆入れ替わり、新鮮な感じである。

 

 それでは、宏美さんのMCの内容から、いくつかご紹介していこう。(順不同。内容は私の記憶による💦)宏美さんのMCはその時々の状況や気分で変わるので、ネタバレにはなるまい。

 

お花見の話。コロナ禍前の桜の季節にお父様を見送られてからは、桜・花見というとお父様を思い出されると。ここ何年か、ピーターさん、マツコ・デラックスさん、ミッツ・マングローブさんと宏美さんの4人でお花見をされているとのこと。今年も誘われたが、このコンサートの前日だったので、声を大事にするため残念ながら断ったそうだ。

 

野口五郎さんの話。宏美さんは、五郎さんとのコラボが続いたこの2年間を「学ぶことが多かった」と常に仰っている。中でも、何も言わないのに宏美さんが自身の声質の変化に悩んでいることを五郎さんは看破し、共感したりアドバイスしたりしてくれたそうだ。「その低い声で笑うのやめなさい」とまず日常の声の出し方から指摘され、アルバム『Eternal Voices』では敢えて普段の宏美さんより高いキーに設定するディレクションをした。私もブログで触れたが、「You raise me up」では特に高音域が使用されている。それについては「五郎さんと上杉クンが勝手に決めた」そうだ。もし未聴の方がいらしたら是非お聴きください。

 

WBCメキシコ戦と『ポケットモンスター音楽祭』の話。メキシコ戦当日、ポケモン音楽祭のテレビ収録で歌うことになっていたため、目覚ましもかけずメキシコ戦応援は自粛しようとされていた宏美さん。だが試合開始前にお目々パッチリ、泣いたり悲鳴を上げたりしながら声援してしまったそうな。あ、『ポケットモンスター音楽祭』は31日にテレビ東京でオンエアされます。もちろん、宏美さんがエンディング・テーマとして歌われたあの曲が披露されるはずです。皆さん、お見逃しなく!

 

 

生さだの話。このコンサート当日の夜、『生さだ』の放送があることを宏美さんが“宣伝”。しかもこの日は栗山監督が出演されるとのこと。宏美さんも親交がおありのようで、村上選手を信じて交代させなかったことも含めてメールをしたところ、帰国後律儀に返信をくださったそうだ。「素晴らしい方」と絶賛!

 

『ロマンティック・コンサート』の話。初めての1回きりのファーストコンサートのために、まだオリジナルが少なかったので多くのカバー曲を歌ったことなど。ご自身が2曲選んだのが「やさしく歌って」「マイ・ラブ」。オープニングの「希望」は、何と出だしを宏美さんが口ずさむサービス。そしてエンディングの「愛の讃歌」は16歳で意味もわからず「♪ 頬と頬寄せ…」と歌ったと述懐。バックの演奏も大変だったこと、新人賞レースのためにカタチにする、という意味でもライブ盤が出されたこと、など。そうした積み重ねがあって、今の自分がある、ということもしみじみ。

 

●親衛隊と声援解禁の話。声援OKは、宏美さんご自身も心待ちにしておられたようだ。いつも親衛隊のことを「うちの若い衆」などと仰る宏美さんだが、今回は「手拍子はこの子たちについて来て!」と「この子たち」発言に、会場苦笑。

 

 こんなところだろうか。メモを取っているわけではないので、もっと面白い話をウッカリしていたらごめんなさい。

 

 肝腎の歌について。今回のツアーは久々に歌われるスケールの大きな曲がいくつかあり、先月の名古屋では、正直私は本ツアーでこの曲たちを歌い切れるのか?と若干の不安を感じる部分があった。だが、そこはさすがに岩崎宏美。恐らくトレーニングをされたり、歌い方を工夫されたりしたのだろう、今回は安定の歌唱に。そしてもちろん、いつもの美しい日本語、歌詞の意味が心に響く歌声は圧巻だった。

 

 開演前や休憩時間など、周囲のお客様と楽しく宏美さん談義ができたのも、栃木のお客様の温かさか。私の隣の男性など、親衛隊Tシャツではなく、オリジナルの「I❤️宏美」Tシャツを作って着てらっしゃる強者。背中には何と、宏美さんの名だたるヒット曲のタイトルが散りばめられているデザイン…参りました!私の後ろの席にズラッと並ばれたお姉様方も、「あなた、どこから来たの?」「相変わらず歌上手よね!」「私たちもデビュー当時からのファンなのよ」などと口々に声をかけてくださった。

 

 

 終演後、コンサートの感動の余韻に浸りながら、宇都宮へ移動。翌日は大谷まで足を延ばして観光、束の間のひとり旅を楽しみました。

 

 さあ、次は4/8の大阪です。関西方面の皆さん、是非ご一緒に宏美さんを応援しましょう!😍📣