昨日、氷川きよしさんが今年いっぱいで歌手活動を休止、という衝撃的なニュースが流れた。ここ2〜3年ようやく「kiiちゃん」として、「自分らしい」活動をすることができ始めていらした氷川さん。「演歌のプリンス」の枠に収まらないアニメ主題歌やポップスも歌い、ビジュアル的にも中性的な美しさで新たなファンも獲得してきた。

 

 私は、公開生放送の『NHK歌謡コンサート』で氷川さんの生歌を一度聴いたことがあるだけだが、その張りのある声や声量、そして氷川さんがまとっているオーラに圧倒された覚えがある。

 

 

 また、ウルトラマン贔屓の我が家では、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006)の主題歌/挿入歌を氷川さんが歌われたことでも馴染みがある。この映画を見に行ったのは、先日成人式を迎えた息子がまだ5歳の頃だ。「未来(あす)/believe〜あきらめないで〜」のDVDはうちのタカラモノである。

 

 

 昨年末の紅白歌合戦。私にとって紅白歌合戦は、もうとうの昔にBGVのように何かをしながら流しているだけの番組になってしまった。それでも、思わず見入ったり聴き入ったりしてしまうパフォーマンスが毎年いくつかある。私にとって今回心に残ったパフォーマンスは、藤井風くんと、氷川さんの「歌は我が命」だった。20年以上歌ってきて、やっと少しずつ「自分らしく」表現できるようになってきた氷川さん。でも、それに対しては肯定的な声ばかりではなかったのだろうか。

 

 

♪ それでも私は
 

 うたい……うたい続けなければ
 

 その胸で私の歌 うけとめてくれる
 

 あなた! あなた! あなた!………
 

 あなたがいるかぎり

 

と歌ってくれた氷川さん。様々な苦悩を乗り越えて、これからも氷川さんは「自分らしく」歌い続けてくれるのだろう、と思っていた矢先の活動休止宣言だけにショックだった。関連するニュースをいろいろ読み漁ってみた。作られた「氷川きよし」像と、自分の本来あるべき姿とのギャップは、他人にはなかなか窺い知ることができぬほど大きなものだったのかも知れない。

 

 

 宏美さんと氷川さんとのデュエットと言えば、真っ先に「青春の影」が思い出されたが、それはすでにご紹介した。確か氷川さんがデビュー間もない頃、陽水さんと玉置さんの名曲「夏の終りのハーモニー」を宏美さんと歌われたことがあったなぁ、と思って検索したらすぐに見つかった。2002年の映像とのことなので、氷川さんはデビュー3年目ということになる。宏美さんの透明感溢れる高音と、氷川さんのまだ初々しさの残る歌声との織り成す素晴らしいハーモニー、是非お聴きいただきたい。季節外れなことこの上ないが、ご容赦を。

 

 

 いろいろな記事の中に、氷川さんの活動休止はそれほど長期にならないのではないか、という推測が書かれたものがあった。それを信じたい。もちろん、今年いっぱいは例年通りの精力的な活動をされるとのことで、氷川さんの歌を聴く機会はたくさんある。コンサートにも足を運んでみようかな。もっとも、私と同じような考えのにわかファンも多かろうから、チケットは入手困難か?😅💦

 

 とまれ、「自分らしく」歩き始め、ご自分でリフレッシのため活動休止を決めた氷川さんを全面的に支持したい。そして、これからも変わらず氷川さん、kiiちゃんを応援していきたい。🥰

 

(2002年 『NHK歌謡コンサート』歌唱曲)