あれから3年、きょうも冷たい風、ときおり吹雪!
あの日も寒かった。。。
あの年、震災直前の3月8日にこちらの施設で亡くなった義父のお墓参りに行ってきました。
奥の方が原釜の海
少し高台になっているこのあたりも津波の瓦礫が押し寄せ、わたしが立っている手前の墓地も瓦礫で墓石が押し倒されました。
この空地、以前は藪になっていて、ここまで車や船が押し流されてきました。
以前は住宅などで海が見えなかったのが、すっかり見渡せるようになって・・・
そして3年、藪、そして自然の椿や藤が春を彩っていた右側の小高い山というか丘になっていた土地が崩され、重機が入り、遅々とした歩みですが宅地造成が始まっています。
義父との通院帰りのドライブコース、松川浦大橋、渡った先は・・・
中州の向こうに見えるのが大浦海岸道路の松並木
橋を渡るたび、松並木を通るたび、
「いつのまにこんな橋ができたんだ~?」とつぶやきながら、くいいるように海を眺めていた義父でした。
松並木、震災直後はもう少し木が残っていましたが、だんだん朽ち果て、もうこれだけ。。。
右手に進んでいくと磯部に向かい、アイスクリーム屋さんでひとやすみ。
いっしょに季節の味のソフトクリームをなめて・・・
「あのおやじがソフトクリーム、お前といっしょに食うの?」と、夫が自分の知らない父親の姿にびっくりしていたものです。
いまはもちろん大洲海岸の道路は磯部までたどりつけません。
原釜尾浜海水浴場
3年目で一区切り! つけようとしているのかと思ってしまうほど、新聞の震災関連の報道が今年は多いように思います。
それとも、全国紙でも、被災地向け版(東日本版?)だからでしょうか。関東及び西日本版はそれほどでもないのかな、などと思ってしまいます。
うちはテレビがないのでわかりませんが、テレビもそうかもしれません。
被災地の様子、アップすべきかどうかいつも迷います。
個人的な感傷に過ぎない、と言われればその通りですしね。
ただ、わたしが好きだった義父が暮らしていた町に想いを寄せていたい、そんな気持ちをここにとどめておきたいと思いました。
2014年3月8日 福島県相馬市にて