そして、その次の週…



授業中に、いきなり目の前が真っ白になって


ばたーんっ!


と倒れてしまった…。




母親が迎えに来て、そのまま病院に行った。





色んな検査をして



点滴を打たれて



お医者さんの説明を聞くことになった。






「クローン病の可能性があります。」


へ?


「特定疾患に指定されています。いわゆる、難病です。」




まぁ、このときはそんなに悲観的じゃあなかった。




紹介書を書いてもらって、大きな病院に行くと、やっぱりクローン病だった。


治療方法は食事療法とお薬。


食事療法はかなり食事が制限される。ひどい時にはなにも食べちゃいけない。


いきなり入院しろと言われた。



学校に戻って、部活の先生に事情を説明して、何日か後には入院した。


手術をするわけじゃなかったけど、鎖骨あたりに点滴を通した。


太い血管に、直接栄養を入れて、何ヶ月か生活する。


口からは全く栄養は摂らない。



初日は、ただわくわくしてた。


たくさん時間があるから色んなことができるんだと…

夏合宿が終わって、夏休みが終わったころ。


花園予選が近いことで練習もどんどんきつくなっていった。


体のだるさもどんどん増していった。


まぁ、でもこの時は関係なかった。



まぁ、結果は花園には行けなかったんだけど、めちゃくちゃ感動してしまった。


絶対、自分らが先輩の代わりに花園に行ってやるんだと誓った。



そして・・・



ついにレギュラーに選ばれた。




嬉しくて嬉しくて



ユニフォームは持って帰って


枕元に置いて寝た。

高校に入学して、ラグビー部に入部した。


新しいクラスにはなかなか馴染めず、部活の時間だけが楽しみだった。


ラグビーはおもしろかったし、なにより早く強くなりたかった。


体はでかいほうだったから、周りに期待されて


筋トレも頑張って、とにかく食って体を大きくしようと思った。



でも、何ヶ月経っても体重は増えず、1年生で自分だけが痩せていった。


毎日腹痛は襲ってくるし、下痢は止まらない。


でも「お腹が痛い」なんかで、部活休むのは情けないことだと思っていた。



とにかく、どんなに走りこんでも体力がつかない。


部活以外の時間は、とにかく寝て、部活に行っていた。



県内でもかなり強いほうだったから、レギュラー争いは激しかった。


毎日、毎日、練習が終わっても、残って練習した。


家に帰っても、走って、筋トレしていた。


周りのみんなも、そのくらいはしていたと思う。





夏合宿。


初めてトライが取れた。



体が震えた。



もう、自分はラグビーから離れられないだろうな。


そう思った。