夕雲先生の言う畜生心の教えには
“俺がこう思うから こうあるべき”と言う悪心に
ついて論じられています。
抜粋するならば
「自己を向上に思い見誤り、他人を目八分に見落とし・・・・」
自分は優れており、他人は劣っているから
周りが自分に合わせれば、自分の正しさが証明できる、
と言う自己顕示欲に過ぎません。
そして他人は簡単には従ってくれません。
従わない=負け。負けを恐れ
それが怒りを呼び、憎しみが生まれ、
その憎しみが自分自身を苦しめる事になります。
参考:
Fear is the path to the dark side. Fear leads to anger.
Anger leads to hate. Hate leads to suffering. (by Master Yoda)
夕雲流や、それに準じた流派では心と剣が直結するため
剣にそれが現れます。
誰にも負けじと剛剣を振るい、己の負けを認めず、
マイルールを持ち出し、その負けは無効であると主張し、
勝つために醜く浅ましい剣風を繰り返します。
真実の剣を求めた時の剣風は
それが結果 負けの剣であっても美しく
残心もなければ、後悔もありません。
しいて書けば稽古であれば“反省”と言う自己を振り返る
行いをします。
稽古であれば負けは死ではありません。
何度でも反省をすることが出来ます。