テーマ

「覚悟の教えとは?(夕雲流剣術書解説)」

 

夕雲流剣術書をサラッと読んだだけでは

「覚悟」

の意味が通じません。

現代の、現代人の言う覚悟と

大坂夏の陣より以前の覚悟には感覚的なズレがあります。

 

現代人は、どうしても先の大戦の「カミカゼ特攻」の

イメージが強く、なんと言うか死への押し付けのような

感覚があります。

 

夕雲流剣術書を私の言葉で注訳を付ければ

「誰だって死にたいと思う者はいない。多くの者は長命長寿を望む。

だけど士(サムライ)は、その特性から戦場などで他の者よりも

死ぬ確率が上がる。しかし、それを恐れてはならない。

士の死によって国や民が守られる。

士がサムライである理由を理解できていれば、

その死が今日であったとしても心が動くことは無い。」

 

運についても

「恐れや不安は不幸を招き、それによって運が離れる。

士の心を理解すれば、そこに恐れは無くなり、結果として幸が訪れ、運が強くなる。

これはスピリチュアルな話ではなく、科学的にも説明できる。

恐怖で緊張をすれば身体はこわばり、

不安に思えば正常な判断もできない。

1つの判断ミスが生死を分ける事は当然のことである。」

 

心の剣は、身体的なトレーニングの先で得られることは

絶対にありません。

また、知識、学識や学歴と言った「知/智」だけをもっても

得られることは決してありません。

心の剣以外の何かで功績を残しても、

それが直ちに理解に繋がることもありません。

 

形(これも解釈によって個々の感性がありますが)から離れた時、

それが確信に至った時に、心の剣は理解できます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

武好会

 

毎週土曜日 15:00-17:00

亀井神社(神奈川県藤沢市亀井野554)

https://bukokai.jimdofree.com/