特定小型原付を試乗。
そしてメーカーに色々聞いてみた感想。
免許が不要で16歳以上なら誰でも運転できる原付。
昨年法改正で、
このような車両が運行できるようになりました。
さて試乗して、メーカーから話を聞いた結果ですが
結論から先に書くと、
「今は手を出さない方が良いかな。」
です。
まぁ私の感想なので、今すぐ乗りたい人は
乗っても良いと思います。
私が“今すぐ手を出さない方が良い”と感じた部分は
1つは「コスパが悪すぎる。」
まず、本体が税込みで20万円前後です。
特定小型原付の動力は電気。
その電気を貯めるのがバッテリーです。
このバッテリーの
“メーカーが想定した使用方法”
での耐久年数は2~3年弱と言う事でした。
また、現時点でバッテリーのみを購入する場合は
5~6万円くらいだそうです。
バッテリー以外は?
タイヤ、ブレーキパット/シューは消耗品です。
このタイヤやパットなどは、その車両の専用品であり
汎用品がありません。
つまり割高感があります。
そして、1つのモデルは2-3年で生産打ち切りを予定しており、
それ以降に部品の供給はなされる保証はありません。
つまり、2-3年後にタイヤなどが入手できなくなる可能性があります。
メーカーとしては、スマホのような感じで買い替えてもらうのを
考えての事だそうです。
2-3年での買い替えはオジサン世代のバイク乗りは
チョット理解できない感覚です。
2つ「使用面で電動アシスト自転車と相違が無い。」
軽いペダルを漕ぐ力すらない人ならば、特定小型原付も・・・
と思うのですが、これは3つ目の理由でも書く
「安全性が担保できない。」
です。
電動アシスト自転車を運転できる体力があれば、
正直特定小型原付の魅力は小さくなります。
そして1つ目の理由と同じく
電動アシスト自転車は税金・自賠責保険などが不要で
15歳以下でも運転できます。またタイヤなどの部品は
大抵の自転車屋で入手できます。
3つ「安全性の部分で疑問が残る。」
タイヤが小さく、フレームも弱いと感じます。
つまり安定性が悪く、タイヤが小さいために
普通の原付や自転車よりも転倒しやすい感じがありました。
タイヤが小さい理由はバッテリーの持ちやパワーの問題で
フレームが頼りない感じも、軽量化=バッテリーの為の様でした。
4つ「免許を持っている人には、ありがたみを感じない。」
これは、免許保持者の立場で言っているだけなので、
免許の無い人から見れば真逆の考え方にはなると思います。
でも良い点もあります。
「携帯性に優れている。室内保管が可能。」
ここです。車は勿論、背負えるようなサイズなら
バイクでも運搬できます。
ヨットを持っている人なら、ヨットに積んで
行先で特定小型原付の乗る、なんてことも出来ます。
レジャー用で考えると、バイク屋自転車よりも
優れているかもしれません。
そして近い未来の話。
四大バイクメーカーが、50cc原付に変わるバイクとして
開発中であり、
四大メーカーが車種を発売すれば、
バッテリー、タイヤ、ブレーキ類、灯火類が
共通化され規格が出来上がると思われます。
この頃になれば、
特定小型原付も扱いやすくなるかとは思います。
警視庁のページ↓
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/electric_mobility/electric_kickboard.html