相抜けは無住心剣(夕雲流)に伝わる
心の状態です。
伝承では夕雲師が一雲と3回手合わせをし、
3回ともに相抜けに至ったとあります。
そこには勝敗が無いと伝わっております。
戦場の相抜けには勝敗があります。
しかし勝敗はあって、勝敗が無いのです。
戦場での相抜けとは、
1, 負けた際に 勝ったお相手を恨まず
勝者を賞賛し この世に未練を残さずに去る。
2, 勝っても、負けたお相手を賞賛する。
自分もいずれ そちら側に行く事を添えて
負けた相手を送る。
つまり、心の勝敗が無いと言う事です。
負けても、相手を恨まずに賞賛する心があり、
勝者も敗者に対して賛辞を贈る。
これが戦場の相抜け(古武士の矜持)になります。