無想剣は
「ただ剣を上げて、ただ下す。」
これは奥義でも必殺技でもありません。
 
お相手に刀剣を向ければマイナスの因果が発生します。
この時に、どれだけ因果を解消できたかを
確認するための“秤”が“ただ剣を上げて、ただ下す”と言う
動作です。
より因果の大きい方に秤は傾きます。(=負け)
 
 
無想剣の目的は
「心の剣の追求」
であり、勝敗を第一と考える事はしません。
お相手に勝つため、ポイントを奪うための技術ならば
無想剣の外を探した方が確実です。
  
また、メールを含めて何人かの方からご質問のあった
無想花心剣とは、
“最強の無想剣”あるいは“無想剣の上位互換”
ではなく無想剣を理解するための手段です。
 
因果の解消、心身を捨てる・・・その他の心の状態の
理解を求める物が無想剣であり、その結果として
“自然の勝ち”
が現れるに過ぎません。
 
そこを理解できず、勝敗に固着する心が
夕雲師の言う畜生心です。

また五輪書(新免武蔵著)の空にある
「悪く見れば、物をわきまへざる所を空と見る所、
実の空にはあらず。皆まよふ心なり。」
とは、夕雲流剣術書にある
「群盲 象を評する。」
ことであり、空(=無想)を知るためには
全体を見てから判断する必要があります。

 

 

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無想剣武術会-藤沢市支部

 

毎週土曜日 15:00-17:00

亀井神社(神奈川県藤沢市亀井野554)

https://bukokai.jimdofree.com/