英信流に伝わる「浮雲」について
私的見解を載せます。
本来の浮雲は型や技ではなく
読んで字のごとく
「空に浮かぶ雲のごとし」
と言う心の教えであったと思われます。
敵の攻撃を風とするならば、己の心は雲。
雲に風を当てれば、雲は風の強さに応じて移動をします。
剣であれば、強者の強い剣気を当てることで、
浮雲は場を離れ、
結果として剣が届かないと言う現象が起こります。
なお、この強い風を例えた言葉が
颪(冬季に山や丘から吹き下ろしてくる風)
です。
また雲には感情が無いため、強い風に対して
強い力で応じようとはしません。
故に「敵がいない状態」となります。
これは、無敵と呼ばれます。
この話は、無想剣で言う花心剣です。
花に例えるのか?
あるいは雲なのか?
その本質に違いはありません。
なお花心剣も全て心です。
”刹那の瞬間”
に花となっているかを
見る必要があります。