窪田清音は幕末の軍学者、講武所の師範や源清磨のスポンサー
を務めた人物です。
窪田清音の兵法の中には
「火縄銃に対して居合術で破る」
と言う物があります。
本当に出来るのかな?
と言う事ですが、ある条件下では出来たと思います。
その条件とは?
「空砲(和紙を丸めた弾)を込めた火縄銃」
失敗しても火の粉を浴びるだけで、さほど危険はありません。
そのため、居合側も落ち着いて対処ができます。
問題は実砲に対してです。
空砲相手の時は達人と言われた人物が、
実砲に変わっただけで、
とたんに動けなくなってしまう事があります。
この話を読まれた方は
「当たり前だ!」
と思うでしょうか?
その通りです。
となれば、剣も同じです。
本来の剣術の稽古は
「刃引き(真剣だけど刃を丸めて切れにくくした刀)」
で稽古をしての剣術です。
無想剣武術会での稽古が「模造刀」を推奨している理由は
刃引きの刀の代用です。
欲を言えば真剣同士での稽古が望ましい事も
付け加えておきます。