水月。
無想剣で良く聞く言葉になります。
多くの場合、水月とは鳩尾(みぞおち)と考えてしまいますが
身体の部位ではありません。
相手の心を写す精神になります。
さて、剣道や剣術で次のようなお話を聞いたことは無いでしょうか?
遠山の目付。あるサイトから引用をすると
「相手の全体像が見えていると、いつ・どこを打って来るのかがわかり、
精神的にも視野が広がり、柔軟に対応することができる」
とあります。
剣道や剣術では、術としての説明があります。
私も遠山の目付を経験をしているので、その術は制度を高めれば
高めるほど有利であることは理解しています。
さて無想剣では?
無想剣の水月と遠山の目付は、同じことを説明していることに
気が付きます。
無想剣では、物理的に「もや~」と見るのではなく
遠い山を眺める際の精神の領域の話。
遠い山を見て、それを見たときの感じ方や望み方など
想いは各人にて異なります。
しかし遠い山を見たときに、心の感動は無いでしょうか?
水月の感覚を山を見る事に例えた話として、
遠山の目付としての話が伝えられている可能性があります。