特定外来生物を「悪」と位置づけ、
悪者だから排除をしても良い、
悪だから殺しても心が痛まない、
正義だから許される。
さて、どうなのでしょうか?
有名なブラックバス(オオクチバス、コイクチバスなど)。
彼らは人間の都合で日本に持ち込まれ、
人間の手で自然環境に放たれました。
そして、
今は人間の都合で殺されています。
私個人の考えでは、
ブラックバスを排除することを悪いとは思えません。
日本の生態系を維持するためには、ブラックバスの個体を
減らさなければなりません。
ブラックバスを殺処分することは、
間違った行為とは言えないでしょう。
しかし、
それは大義のためではありません。
人間の、人間による、人間のための正義の下に
ブラックバスを殺処分しています。
この正義とは何か?
人間の利益を守るため理屈屁理屈をこねた
浅ましく卑しい欲望の事です。
欲は生物の生存・成長や進化に必要なエッセンスです。
だから欲が悪いわけではありません。
ヒトがブラックバスを殺すことは当然のことであり、
ブラックバスが小魚を絶滅寸前まで捕食することも自然な事。
ヒトが幸せになる権利があるならば、
ブラックバスにも幸せになる権利はあります。
そこには正義も悪も存在しません。
もし悪というものがあるのならば、
人間様は許されるが、魚風情はゆるさん、
という傲慢(悪心)でしょうか?
さて武道。
正しい武道とは何か?
その正しさを保証するものは何か?
考えてみると面白いかもしれません。