この世とあの世
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最近毎朝のロードバイクトレーニングは快調過ぎるくらい快調です。やはり気温が上がり、朝は8℃くらいでトレーニングには最適ですね。朝は毎日40km走っていますが、やはりこれだけ毎朝走ると身体が強くなっていくのが分かります。平均速度も随分上がりました。昼は20km~30Km走っているので、まあ練習量としては十分かなと思っています。
今日の朝も40km走って、昼はちょっと時間があったので、裾野方面に雪の富士山を目指して須山という所までヒルクライムトレーニングをしました。獲得標高が630mで往復の距離が40kmです。これで今日は80km走ったことになります。たぶんこの調子で走ると、あと2か月くらいで今までの全走行距離が4万kmを超えて地球を赤道で1周することになります。
本格的にトレーニングを始めてから約2年半が経とうとしていますが、こつこつやっていればそれくらいの期間で地球が1周できるのだなと思いました。自転車で走る距離としては文字通りちょっと天文学的数字になりますが、達成するその時には地球1周記念ディナーを食べようと思っています。
さて私がこのように毎日自転車トレーニングするのは体を強くするためだけでは無くて、これが私にとっては瞑想になっているからですね。ロードバイクで走っている時は頭から雑念が消えていってほぼ無心の状態になっていきます。無心で走っていると言った方が良いかもしれません。
そしてこれが子供が無心で遊んでいるのと同じ状態になっているのです。このように心が無心の状態の時はハッとするような気付きがあります。小さな気づきもあれば、人生が変わるほどの大きな気づきもあります。仏教ではこれを悟りと言っていますね。
二日前、自転車で狩野川の堤防を走っている時にハッと気づいたことがあります。生きていると良いこともあれば、もちろん悪いこともあります。本当に嫌だなと思うこともあります。でもそれらを全部ひっくるめて自分の人生なのですね。
私は走りながらお釈迦様が「一切皆苦(人生は苦である)」と言っていることをぼんやり考えていました。「やっぱりそうだよね。人生では嫌なことが起こるよね。」と思いました。これは考えているというより頭に浮かんできたと言った方がよいと思います。
そしてその時気付きがあったのですね。これは私にとっては大きな気づきだったかもしれません。これは気づきなので人間の言葉にするのは難しいのですが、できるだけ忠実にその内容について書いてみようと思います。
以前のブログで2020年にノーベル物理学賞を受賞したアメリカの科学者、ロジャー・ペンローズ博士が書いた最新の論文である「量子ソウル理論」のことを紹介しました。彼は量子物理学の分野で最も有名な学者と言っていいでしょう。
今迄脳細胞などの物質からどのようにして意識ができるのか科学的に不明だったのですが、彼の理論によると、人の意識は量子状態にあり、量子状態にあるが故に減衰しないことになって、肉体が死んでも意識はずっと残っていくとの事です。
要するに意識(心)の消滅を「死」とするならば、私達には死は存在しないことになります。日本の量子物理学者である田坂博士もゼロポイントフィールド理論で同じことを言っています。量子物理学を突き詰めて研究していくと同じ結論に達するのです。
だから私の意識(心)は過去から未来までずっと続いて行くのですね。そして現世で肉体が死ねば、量子物理学的には私の心は存在し続けてあの世に行くことになります。私の気づきは、私にはあの世があるように過去生(前世)もあるのです。
そして前世の私が「死んだらあの世に行って・・・・」と思っていた「あの世」は、今私が生きている「この世」なのですね。前世の私にとって今私が生きているここが「あの世」と思っていた所なのです。
普通に人は漠然と「自分が死んだらあの世に行く」とか「天国に行って・・」などと今がスタート地点で次があると思っていますが、私達には前世もあって、その前世から見れば今があの世なのです。
そう考えると、今が苦しくて死んだらあの世で楽になると思うのは大きな間違いで、私なんか前世の私から見たらあの世である現在の私も、相も変わらず「一切皆苦(人生は苦である)」なのですね。
だから今苦しいから死ぬというのは何の解決にもならないのです。これが最新の量子物理学に基づく論理的な結論です。だから苦しいのが嫌なのならば、死んでから良い所に行くのではなくて、今の自分を苦しくないように、自分が自分自身を含めた今の状況を変えるしかないのですね。
今を変えることができるのは自分しか居ないのです。人生を生きていたら苦しいこととか嫌なことは必ず起こります。それが嫌だと言い続けていても何も変わらないのです。代わりに「よし分かったこれが人生か!ようしやってやろうじゃないか!いつでも来い!」くらいの気持ちで自分の人生に向き合い、そして自分でもっと良い状態になるように変えていけばいいのです。
人生で「うまく行かない」と愚痴や文句ばかり言っていてもしょうがないのですね。自分で自分の人生を変えていかなければ、自分の前世も、現世も、来世も「一切皆苦」のままなのです。私は前世の私から見ればこの世が前世の私が思っていた「あの世」なのだと悟った時、本当に「ワ~!」とロードバイクの上で叫んでいました。
これが私の気づきです。やっぱりロードバイクは私にとってはかけがえのない瞑想ですね。今月はお友達と一緒に富士山一周をします。最初はずっと登りで最終的には135km走る予定です。「ようしやってやろうじゃないか!いつでも来い!」なので楽しみですよ。
合掌
仏光
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