自然の営みと涅槃寂静 | 仏光さんの心の相談室

自然の営みと涅槃寂静

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今日はプールも体育館も休みで、仕事もそれほど忙しくなかったので、身体にとってはゆっくりできる休みになりました。このように身体を適当に休ませるのも大切ですね。身体が随分楽になったのを感じます。これからは一ヶ月に一回くらいは身体の連休を作ろうと思います。その方が筋肉もよりよく発達するし、身体は楽だし、いい事ばかりですね。

 

「過ぎたるは及ばざるが如し」という格言がありますが、本当にその通りです。やはりそれもお釈迦様の中道ですね。極端はいけないのです。がんがん厳しく修行をするのがいいと思っている人も居ますが、お釈迦様は苦行はいけないと言っています。そんな事をしていても自己満足にはなるかもしれませんが、良い結果は得られないのでしょうね。

 

私が住む山の家の周りでは、毎朝鳥のさえずりがいっぱい聞こえます。特にこの時期ははホトトギスがよく鳴きますね。朝まだ暗いうちから鳴いているホトトギスも居ます。そのほかウグイスや、名前は知りませんがとってもきれいな声で鳴く鳥達の朝の合唱を聞くのが私は大好きです。つい最近までコジュケイがよく鳴いていましたが、主役をホトトギスにバトンタッチしたみたいです。

 

毎年同じように私の住む山にやってきて、私に季節を感じさせてくれるありがたいお客さんですね。夜は大きなイノシシが出るので気をつけなければいけませんが、山の自然の中で暮らすのは私の心には大切な事です。昼間は町で仕事をしているので、家に帰る頃には外は真っ暗です。一晩寝た次の朝に山の自然を感じる事ができます。やっぱり自然は立派ですね。いつもの時期に、いつもの通りに自然の営みが延々と続いています。

 

考えてみれば、これら自然の中の動植物には、極端な事は何一つありませんね。いつもの通りに自然の中で生きています。まあ自然には物欲などというものはありませんから、極端になることもありません。この地球という惑星で極端な事をしているのは人間だけですね。物欲や名誉欲が人を極端な生き方にさせるのです。

 

お釈迦様が説いた中道は、お釈迦様が苦行をした末、何も得られなかった後に、ある日ふと自然の摂理に気付いたのだと思います。そこには気負わず、無茶な事もせず、水が流れるような無理の無い自然の営みがあったのですね。これこそが人の本来の生き方でもあるのです。人は自分の欲によって極端に生きてしまい、そして自分も人も自然も傷つけます。

 

自然を観察していると、本来の生き方がそこにあることに気付きます。そしてできるだけ自然に、水が流れるように生きることの大切さを学ぶ事ができます。自然には本当の平和があり、調和があり、厳しさがあり、穏やかさがあります。

 

私の人生後半は、周りの自然をお手本にして水が流れるように生きていきたいと思います。お釈迦様が説く中道とは、人間の欲を捨てて自然の摂理に沿って生きることです。そこに絶対の心の平安である「涅槃寂静」があるのです。涅槃寂静とは何も特別なものではなく、山の朝の凛とした空気の中に響くホトトギスの声が涅槃寂静そのものなのですね。

 

合掌

 

仏光

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