心を基準とする次世代の社会 | 仏光さんの心の相談室

心を基準とする次世代の社会

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今日は休みでしたが、朝から散髪に行って昼過ぎから仕事をしました。普段忙しくて来れないマインドリカバリープログラム協会の会員の人が来て、昼食を挟んで自律神経療法と合掌瞑想をしました。その後も少し仕事をして家に帰りました。これくらいが長い休みから明日通常の仕事に戻るのに良いウォーミングアップになります。

 

特に休みだからとすることも無いので、仕事のウォーミングアップが私の一日を充実させてくれました。これで明日の朝からフルパワーで仕事ができます。一年の仕事の始まりですね。今年は大変良い年になると私は思っています。今日、横浜から来ていた会員の人は、会社の社長なのですが、色々話していて私がビジネスマンの時と、今の私と180度違う価値観の変化が信じられない様子でした。

 

確かに私はそのころと比べるとコペルニクス的価値観の変換があります。天動説が地動説になるくらいの価値観の変化なのですね。しかしそれは私が外資の社長をクビになってから10年以上の年月をかけて変化していったものです。ビジネスマンだった頃の私の価値観は、立身出世型価値観というか、収入、資産、社会的地位が成功の基準でした。

 

それが今はどれだけ人様のお役に立つことができて、自分が幸せを感じられるかが成功の基準なのですね。それが自分をこの世で活かすことになるということが良く分かったのです。禅の修業の中でお釈迦様の説いた真理を少しずつ自分のものとしていったのが大きかったですね。もともとは社長をクビになってから自分のこの世での存在意義が分からなくなり、それでも生きていくのにどうしたら良いのか、その道を探すのに仏道に頼ったのです。

 

こういう価値観の変化というのは考えていても起こらないし、本を何冊読んでも起こりません。修行と生活いう実践を通して初めて少しずつ起こるのです。そして10年の歳月を経て私の価値観は180度変わったのですね。私が今運営している社団法人は、その定款(ていかん)をもって財務局や税務署、当該市町村には非営利の社団法人として登録してあります。

 

したがって、私は一切の報酬を得ることはありません。報酬を得るどころか自分の私財を投じ、大変多くの時間とエネルギーをその運営に投入しています。物質的な損得からすると大いなる損です。ビジネスマンをしていた頃の価値観では考えられないことです。ちょっと余裕のあるところでボランティアをしていますとか、慈善事業に寄付しますと言っているのとはわけが違うのですね。

 

そしてそういう大いなる損がとっても幸せなのです。これは価値観の変換が無ければ絶対に私もしなかった事だろうなと思います。大体、心の病を含めて困っている人というのは裕福な人より経済的にも困っている人が圧倒的に多いです。

 

これは資本主義社会では資本家より労働者の方が圧倒的に多いのと、順風満帆の時よりも、困難に直面している人の方が困るからです。まあ当たり前のことですね。だから本当にその人たちのお役に立とうと思うならば、どうしても金銭だけではなく、時間やエネルギーを含めて自腹を切ることが多くなるのです。

 

問題はそれだけではありません。それを継続していくためには、持続的にお金、時間、エネルギーを投入し続けなければなりません。だから始めるにあたってそれなりの覚悟が要ります。全く違うレベルの、長期にわたる持続的な金、時間、労力等の資本を投入し続けることが求められます。

 

だからそれを可能にするために、自分の事業にも勤しまなければならないのですね。そこで作られたお金の一部を社団法人の運営に投入するのです。これがお釈迦様の言う実践だと私は解釈しています。言葉や観念でお釈迦様の言っていることを言って回るのは簡単ですが、実践するのは大変しんどいことです。

 

でもそれが私の心を満たしてくれるのですね。困っている人が元気になるのを見ていると私は幸せを感じるのです。これはお金では買えない幸せです。お金をいくら溜め込んでも、どんな裕福な生活をしても、決して心は満たされることはありません。一度やってみれば分かります。今後、資本主義社会でも世界的に大きな価値観の変化が起こると私は思っています。今の資本主義は多くの貧困層を生み出して行き詰ってきているし、また経済的にいくら裕福になっても最終的に人は幸せにはなれないからです。

 

お金を作る能力というか、才能には個人差があります。才能のある人が才能の無い人よりお金を作るのは当たり前のことです。でもそこでお金を作ることができる人の価値観に変化が起こることにより、お金を作る才能がある人が自分の幸せのために困っている人をその財力、時間、エネルギーを投入して助けていく、心を基点とする本当の意味の富の分配が起こるのです。これはお金を困っている人にあげるという意味ではありません。助ける人も助けられる人も、お互いに心を充実しあうシステムを作るということです。

 

自分の財力を投じて助ける人も、助けられる人も幸せになる社会が出現するのですね。社会の制度を変えるより、「何が幸せなのか?」と人の価値観を変える方がよほど多くの人の幸せには効果的だと私は思っています。そのためにも明日からの仕事は大切ですね。今の私の事業ではできることは限られていますが、もっと違う事業も展開することで、もっと大きなスケールで価値観の変化で幸せを作り出す実践モデルができると思います。

 

それには私も多くの助けが必要ですが、実現すれば多くの人が幸せになるのでやってみたいと思っています。今のままの資本主義ではほんの一部の金持ちと多くの貧困で困る人を作る社会になります。そしてその双方とも幸せではないのです。「何が心を満たすのか?」ということを実感できる実践モデルが必要なのですね。修行をしながらお題目のようにお釈迦様の仏教を言葉で説いていても何も変わりません。具体的な実践こそがそれを見た人、体験した人に価値観の変化をもたらすと私は思います。

 

一生は限られていますから、自分の才能の無さを清貧という言葉でごまかしたり、または才能があるが故にお金を溜め込んで喜んでいる程度の一生にはしたくないものです。みんなが「自分」をこの世で活かせることができる社会にしなくては、誰も幸せにはなりません。現代社会に人間として生まれてきた価値が半減しますね。まあ私なりにこつこつやってみますね。仏道には利益を追求する資本主義社会でも、みんなが幸せになれる素晴らしいヒントがあると思います。私の思いが達成するまでどうぞ寿命が持ちますように。

 

合掌

 

仏光

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