目に見えないものが本当は大切かな | 仏光さんの心の相談室

目に見えないものが本当は大切かな

昨日は昼に泳ぐことができました。今週はあと一回泳ぐと予定終了です。もっと泳ぎたいとも思うのですが、「両極端はいけない」というお釈迦様の中道を守って、まあこれぐらいにしておきます。話は変わりますが、私は今まで現実主義でむやみやたらに占いなどを信じたりはしませんでした。基本的に自分の目で見て耳で聞いて肌で感じたものを信じるようにしてきました。今でもそうなのですが、ただ科学的に証明されていなくても実際自分で体験したものは信じます。

 

やっぱりあるものはあるし居るものは居るのです。現実ばかり見ていると人生は味気ないものになるのは事実です。食べて、寝て、仕事して、ちょっと自分が好きな事をして、色々人生で思うようにならない事もあって、でも周りと見比べながら「嬉しい事もあるから、自分の生活もまあこんなものかな」と思いつつ、老後の生活費などを気にしながら時間が過ぎていって、そしてそれなりに老いていって、健康診断で不具合が見つかると病院に行って薬を飲んで、そのうち病院に通いながら身体が老衰していって、がんなどの病気を発症して「まあ自分の人生もこんなものか」と思いながら最期を迎えるという人生だけではちょっと面白くないなと私は思うのです。でもこれは人それぞれで、それで良いという人はそれで良いのだと思います。

 

できることなら自分が周りのお役に立って一生を終わりたいなと私は思っています。それにはやはり考え方というか、哲学というか、目に見えないものも必要なのですね。ただお役に立つためには、私自身が心身共に元気で、経済的にも安定していないとそれができないのです。そこが一番の悩みの種です。お釈迦様の様に王侯貴族がお金や祇園精舎のような修行施設を喜捨してくれて食べるに困らないなら、人のお役に立つことに専念できるのですが、残念ながら私にはそのような王侯貴族のパトロンは居ませんので、全部自分でしなければならないのですね。

 

でも、それも修行だと思うと全然苦にはなりません。なぜこのような事をわざわざするかというと、私自身見えない何かに突き動かされていると思うのです。社会一般に考えれば、自分の生活さえきちんとして、余分なお金は老後のために貯金しておればそれで良いのです。何もわざわざ赤の他人の苦労に自分の首を突っ込んで一緒に苦労するという事は要らない事なのですね。でも、自分の心がそうはさせないのです。私自身何故だかわかりませんが、自分の事はつつがなく家族が生活できる程度で十分で、あとは財力も労力も、毎日の修行も人のお役に立てばいいなあと思えるのですね。しかもマザーテレサが言うように「今日の善行は明日には忘れられる」という現実があるにもかかわらずです。これは見えない何かに突き動かされているとしか思えません。

 

その見えない何かを私は「天」とか「宇宙の意志」とかと勝手に呼んでいるだけです。ただこのような生き方を教えてくれたことには感謝します。自分が幸せになるためには、まずは人を幸せにすることを学びましたからね。私の心身と能力と時間が最も効率的に人様のお役に立てるように天が配慮してくれていると私は勝手に信じています。まあそのように考えていると私も気が楽ですね。

 

たぶん本当は天の意志はみんなに働いているのだと思います。でも私達は自分の我や欲で心の眼が曇ってしまうから、それが見えないのかも知れませんね。だから合掌瞑想とか坐禅を正しくするとその眼の曇りが取れてきて、本来の自分は何のために生まれてきて、生かされているのかが分かって来るのだと思います。そこに本当の幸せがあることを多くの人は知らずに一生を終わります。

 

だから私は毎朝合掌瞑想や坐禅をするのですね。苦しいときだけ神仏にすがるのではなくて、本来脈々と私達に働きかけている天の意志に気付く努力を私達が自らすると、苦しい自分が本当に救われていくのだと思いますよ。天の意志に沿っているのでそのようになるのが当たり前なのですね。本当はお金や家や家族の見かけなど世間一般に見えているものより、見えないものの方がよほど大きくて人生にとっては大切なのです。目の前のものを追い掛け回している人生を小休止して、眼に見えないもっと大切なものに心を馳せるのが本来の人生の使い方なのでしょうね。最低限、私はそのように思っているから、これからも自分の生き方が貫けますようにと、自分の中の見えないものに向かって願っています。

 

合掌

 

仏光

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