勝とうとも負けようともしない心 | 仏光さんの心の相談室

勝とうとも負けようともしない心

人生すぐに勝った負けたといちいち気にする人が結構います。もちろんみんな勝ちたいのですが、人生では思い通りになる時もあれば思い通りにならない時もあります。これは当たり前のことですね。勝てば嬉しく負ければ落ち込むようなことを繰り返すために人生があるのではないと私は思います。それでは一喜一憂しながら人生の大切な時間を終わることになります。


私はずいぶん昔にこういう生き方はやめようと思いました。どんなに用意周到にしていても人生では思わぬことも起きるし、今まで順風満帆であっても急にひどい嵐に遭うこともあります。またなかなか自分の思い通りに物事が進まない時もあります。そういう時に怒ったり、イライラしたり、悲しんだりするのですが、私はそういう生き方をやめようと思ったのですね。それで禅に入門したようなものです。


今でもまだまだ自分の置かれている状況に心が左右されますが、前と違うところはすぐに自分の心を回復する方法を知っていることです。だからいつまでもだらだらと嫌な気分を引きずることはありません。一番大切な心の在り方は「勝とうともしないけれども負けようともしない」という心だと私は思います。いつも勝とう勝とうと頑張っていると、そうならなかった時に不安になったり落ち込んだり、怒ったり、取り越し苦労をしたりします。そういう気持ちの時に決して気分は良くないのですね。


逆に人生、負けようともする必要がありません。勝とうとも思わないし負けようとも思わない。この心境で今目の前にある事柄を一つずつ片づけていくのです。結果など心配してもしなくてもなるようにしかならないのです。一番良くないのはちょっと自分の思惑と違うことが起きるとすぐに取り越し苦労などをして心がヘナヘナと萎れてしまう事です。そうしてその思いに浸りながら自分ができることまでもしなくなるのですね。これが一番良くない。


だから勝もせず負けもせず、ただ今自分がしなければならない事だけに心を向けて淡々と実行を重ねていくことです。この淡々と実行を重ねるという事自体がもうすでに負けようとはしていないのですね。何もしなければ何も起こりません。いくら「私の気持ちはこうなのよ」と落ち込んでいる自分の気持ちをぶちまけても何も良いことは起こらないのです。


だから勝とうと思うのではなく負けようとしない事が大切かも知れません。どうせ人生なんて山あり谷ありなのですからいつも勝とうとしているといつかは挫折する時もあります。そのような気持ちになった時には「負けようともしない」という心の態度が自分を救ってくれます。思い通りにならないことはこれでもか!と次々に起こる時には起きます。そういう経験も過去に私はしました。


でもどんなに不運に見舞われていても「負けようとしない」という心の態度さえ持っていれば自分を救うことができます。人生勝つことよりも負けないことが大切なのかも知れませんね。勝つ人生ではなく、負けない人生です。勝とうと思えば腹も立って落ち込んだりしますが、負けようとしなければ人は粘り強くなります。お互い負けようとしない心で苦しい時を乗り越えていきましょうね。そのような心の態度が最後には自分を必ず救ってくれますから。どうせいつまでも不運は続きませんよ。チャンスはピンチの顔をしてやってくるのですから。負けなければ人生大丈夫ですよ!


合掌


仏光

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