一生という時間 | 仏光さんの心の相談室

一生という時間

今日はお盆で普通はお休みですが、一人で仕事をしています。もちろんいつもよりかは暇なのですが、お盆休み中は家の周辺の道路が観光客の車で大変混雑して、どこに行くのも一苦労なので、今年は休まずに仕事をすることにしました。今日から近くの大社のお祭りが始まります。暑いので息子一家は子供を連れて夜にお祭りに行くみたいです。私も小さな頃はお祭りが大好きでしたが、今は暑い中お祭りに行こうという気がしません。なぜ子供のころはあんなにお祭りが楽しかったのかなと思います。それだけ歳をとったのかも知れませんね。


子供の頃、小学校一年生から六年生になるまでは永遠の時間があったように思いますが、歳をとるに連れて一年が過ぎるのが本当に早く感じます。お祭りが終わると、すぐに秋になっていって、もう年末になるのですね。あっという間の一年です。この調子でいくと私の人生もすぐに終わってしまうことでしょう。もちろん明日死んでも何の文句もありませんが、できるだけ元気に生きて今の仕事と坐禅を死ぬ前の日まで続けたいと願っています。


私の仕事はすればするほどノウハウが自分の中に蓄積されていくので、できるだけ長生きをして良い仕事をしたいと思います。坐禅の方は若いころより坐禅をしていた人が60歳を超えて老師になられているのを見ると、やはりそれだけの年月がかかるのだなと思います。私は40歳を超えてから坐禅を始めたので、同じ人生の長さならとても死ぬまでに老師の心の境涯に達することができそうにありません。だからみんなより20年以上長生きして、その境涯に達したいと思っています。


明日死んでも文句はないのだけれども、長く生きれば生きるだけすることが山積みです。できればあと100年くらいは生きたいですね。私の人生はこれで良いと思っています。いつ終わっても文句は無いのだけれども、生きていればしなければいけない事がいっぱいあるというのが良いのですね。私の人生には定年退職などはないのです。死ぬまで仕事をし続けるし、禅の修行も続けます。死ぬまですることがある人生って、ありがたいものですね。これが健康で長生きする秘訣かも知れませんね。


振り返ってみると、私の56年の人生などあっという間でした。色々な経験をして、色々な事を達成したかにも思えるのですが、でも人間として見た場合に全く未熟でまだまだなのですね。このまま死ぬと未熟なままで死ぬことになるので、できるだけ長生きして少しでも人として成熟したいと願っています。今日は私の父親の新盆を朝仕事に出る前に家族でしました。私がお経を読んで線香をあげたのですが、もう亡くなった父や母の一生を思う時、本当にあっという間に一家の時間は過ぎて行ったなと思います。


大好きだった俳優のロビン・ウイリアムスさんが自殺で亡くなりましたが、本当に残念です。うつ病だったから仕方ないのかも知れませんが、放って置いてもあっという間に人生など終わってしまうのに、何でわざわざ早く死ななければならないのかなと思います。人それぞれ人生の時間に対する考えや観念が違うのですね。私はうまくいかないから死ぬのではなく、うまくいくまで長生きしようと思います。それはそれで私に合った生き方かなと思っています。


合掌


仏光

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