自分が変わると幸せになる | 仏光さんの心の相談室

自分が変わると幸せになる

私は坐禅の修行をしていますが、禅の修行をしなければ幸せになれないという事では無いと思います。私の場合は禅の修行のお陰でどん底から這い上がる事ができたという事なのです。私は問題が自分の自我にあったので、自我を少なくしていくには結果的に禅の修行しかなかったのですね。


なにか人生の問題がある場合、その根本的な原因は自分にあることが多いです。でも本人はそのことになかなか気付かないのですね。私の場合は自分の価値観に問題がありました。お金や財産、地位や名誉に人の価値があると勘違いをしていたのですね。こういう価値観がある間は人は幸せになることができないのです。


まあ外資の社長をクビになることでこれら私が人間の価値と思っていたものを全て失いました。それで私は一時的に価値の無い人間になってしまったのです。実際はそうでは無いのですが、その時の私はそのように思っていたのですね。今まで社長で得意満面の自分がその価値を失ってしまったのです。自分は価値が無いのだからもう生きている事はできないとも思い込みました。


しかし死ぬ事もできない。どのようにして生きていったら良いのかも分かりませんでした。自分を何とかして救いたいと思った時、問題は自分にあるのだと気付いたのです。一つの価値観が崩れると、次の価値観を見つけないと人間は生きていけないのですね。そんな時に何か知らないけれども「禅」と思ったのです。そして訳も分からず禅の修行を始めました。


坐禅を続けることによって自分が変わって新しい価値観が私の中に生まれていったのです。新しい価値観は禅の修行を通して仏道を学ぶ事により形成されていきました。「人間本来無一物」とか「少欲知足」など私が学ぶべき事が仏道の中にいっぱいあったのですね。「ああそうか!」と気付くたびに今までの自分が如何に間違っていたのかが分かりました。


今はお金や資産を追い求める事はありませんが、必要なものは必要なだけ向こうからやってくるようになりました。自分の我欲で自分が欲しいと思うものを追い求めていると、その欲しいものは手に入りません。そうではなくて自分を如何にこの世の中で活かす事ができるのかを考えて実行していくと、結果的に必要なものが必要なだけ向こうからやってくるということが分かったのです。


自分が変わると状況が変わるのですね。自分が良い方向に変わると自分を取り巻く状況も良い方向に変わるのです。これが分かったので自我を少なく、欲を少なくして自分をこの世で人様のために活かすことに専念したのですね。「自分、自分」、「欲しい、欲しい」では何も自分にやって来るものはありません。人生というのは不思議なものです。「もうダメだ」と思っていても自分が変わることによって生きる道が開けていくのです。これが失敗をきっかけに私に起った大変革です。本当にありがたいことですね。


合掌


仏光

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