心を休ませる | 仏光さんの心の相談室

心を休ませる

今日は久しぶりの休みとなりました。朝からゆっくりしています。低気圧のせいか心身ともにどうもすっきりとまではいきません。昼食の後少し昼寝をしたらだいぶ体が楽になりました。やはり先週は禅の修行と仕事を両方同時にしていたので疲れがあったのでしょうね。昼寝をして体がすっきりしたので、久しぶりにまたウォーキングで4km歩いてきました。今日は寒空で温度が低いままの一日ですが、歩いていると汗をかきました。


禅では「心身一如」と言いますが、「心も身体も一体」という意味です。心が健やかだと身体も健康になります。心と体とどちらが先かというと、断然心が先です。だから心を健やかに保つ努力が大切になってきます。心さえ健康であれば、例え癌であったとしても幸せを感じて生きていけます。だから逆に体が病んでいたとしても、心まで病ます必要は無いのですね。心が健やかになると体も回復する場合が圧倒的に多いのです。


私にとって一番の休養は寝ることだと思っています。お陰さまで普段は横になると一分以内に眠ってしまいます。そしてあっという間に朝になるので眠りが深いのだと思います。忙しい日でも10分から20分くらいの時間はありますので、昼寝をするようにしています。少しでも寝ると、とっても楽ですね。禅の修行でも昼食後に昼寝の時間があります。この昼寝があるから朝から晩までそれほど疲れを感じずに修行ができるのだと思います。


でも心を休ませるのは大変難しい時もありますね。悩み事や心配事、また怒ったり恨んだりしているとなかなか寝られません。ストレスによって活動の神経である交感神経がいつもフルに働いてしまってなかなか寝られないのです。疲れているのに寝られないというのは辛いですね。私も人生どん底の頃は、不安と憤りと後悔でなかなか寝られませんでした。ただ寝れなくても薬に頼ったりはしなかったので、時間と共に少しづつ寝れる様になりました。


心を休ませるのに一番良い方法は、少しの時間でも良いから自分の好きな事をして嫌な事を考えない時間を作ることです。心を休ませるという事は考えない事です。考えないと心が休まります。でも人間は生きている限り考え続けますので、自分の好きな事をするのですね。好きな事をしていると嫌な事を考える時間が減ります。その分心が休まるのですね。


坐禅を続けていくと前頭葉が発達して心の切替がし易くなっていきます。頭に浮かぶ雑念を次から次に捨てていくのが坐禅のトレーニングですから、坐禅をしていない時でも不要な考えが捨てられるようになっていきます。数日前から私は「怒らない修行」をしていますが、坐禅のお陰か今のところかなり効果があるみたいです。


こんな事ならもっと前に怒らない修行を始めるべきでした。一旦「怒らない」と決めると本当に怒らなくなるから自分でもびっくりしました。怒りそうになるのですが、その考えを頭から外すのです。すると気ににならなくなります。まだ数日なので何とも言えませんが、怒らない修行は意外と簡単でした。今まではストレスがかかると怒るという心の癖がついていたのですね。それが怒らないという心の癖に変っていっているような気がします。


この数日間で感じたことですが、怒らないという事は本当に心にやすらぎを与えますね。心が大変楽です。一体今まで何故このような簡単な事実に気付かなかったのだろうと思います。昔から比べると心は坐禅のお陰で随分と平穏にはなっていましたが、でも毎日イライラしたり怒ったりする時間もありました。


それが怒らない修行をすることでもっと心が平穏になったような気がします。こんなに楽なのならば、怒らない事は心を休ませる最も良い方法だと思いますよ。怒って得する事は一つも無いのですね。心が楽だから怒らない修行も続けられるとも思います。怒らない事で自分の怒りに打ち勝てと言うお釈迦様の言葉は真実でした。本当にありがたいことです。


合掌


仏光

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