良いところも悪いところもあって人間
今日は体調もバッチリ回復していつもの絶好調を取り戻しました。凄く嬉しいです。今回ちょっと反省した事があります。それはやっぱりちゃんと休みを取る事です。今まで何だかんだと休日らしい休日は余り無かったので、今度の連休は本当の連休にすることにしました。そこでゆっくり身体を休めようと思っています。たった二日間体調がベストでなかったのですが、私はこれは体からの警告だなと思いました。だから素直に予定をキャンセルして日曜日と月曜日は休む事にしました。無理をしないことも大切ですね。
私はできるだけ自分の良いところを出して暮らして生きたいと願っています。でも人間ですから良いところもあれば悪いところもあります。良いところだけの人間など居るのかなと思いますね。昨日のブログに書いたインドのガンジーも大変人間らしい苦悩をしながら偉業を達成しています。良いところもあり悪いところもあって人間なのです。それを自覚して少しでも自分の良いところを世の中に活かそうとするのが本筋かなと思っています。
私は元々外資の社長をしていた頃はろくでもない人間だったと思っています。まず自分が世間一般にいう「成功者」だと思っていたし、人を見下していたし、偉そうにしていたし、自分は大変優秀だと思っていたし、良いところばかり見せようとして生きていたし、自分勝手だったし、自分の事しか優先的に考えてはいなかったし、自分と人を比べて優越感を感じたりしていたし・・・・と、まあろくでもない人間だったのです。だからその頃の私の事を「お前はあの時こうだっただろう！」と言われても「はいその通りです」と苦笑いしながら答えるしかありませんね。まあそれほどろくな人間ではなかったのです。
でもこうしてブログや自分の著書「気にしない練習」の出版で、「私はこのようにろくな人間ではありませんでした。」と日本全国津々浦々に自分をさらけ出してお伝えしていますので今は大変気が楽です。自分の過去を隠そうとする事は無いのです。「私はこんだけ悪かったのですよ。」と大々的に宣伝しているのですね。まあ今から思うと人としてブログや本に書ききれないほど色々悪い事をしていました。ただ法に触れなかっただけですね。こんな大悪人並みの自分を救ってくれたのが坐禅との出会いです。これがまた涙がこぼれるくらいありがたいのですね。
人間である限りは煩悩が原因で色々悪い面があるのが当然です。いくら善人面していても煩悩から逃れる事はできません。私もそうでした。私の場合は業が深かった分、余計悪かったのでしょうね。でも禅と出会い、毎日コツコツ坐禅をするようになって、老師にも参禅するようになり、色々禅を身体で学んで少しづつ変っていったのだと思います。でもいくら坐禅をしていてもなかなか人間の煩悩からは逃れることができません。そしてある日、私はそのことを老師に相談しました。
その時に老師が一言「煩悩即菩提（ぼんのうそくぼだい）」と間髪を入れずに教えてくれたのです。それで私はハッと分かったのですね。目から鱗でした。こういうところがさすがは禅の老師なのです。一般人ではこういうわけにはいかないのですね。この意味は「煩悩が深ければ深いほどそれがゴロッと転換した時には大きな菩提心になるよ」ということです。煩悩があるからこそ菩提心も生まれるのです。これは今でも私の救いとなり、その時の事を思い出すと涙がこぼれます。「ああ、今は煩悩があってもいいんだ。これが坐禅で菩提心に変っていくんだ。」と思いました。「煩悩即菩提」、この言葉を胸にそれ以降の私はもっと坐禅に打ち込むようになりました。これこそ仏教の真髄です。これが仏教の救いなのです。善人だけではなく、悪人が成仏できる道なのですね。
仏教の象徴は蓮(ハス）の花です。蓮の花は池の泥の中に根を張り水面に花を咲かせます。蓮は泥が深ければ深いほど大きく綺麗な花を咲かせるのです。この池の泥が人間の煩悩です。煩悩の泥が深ければ深いほど大きく綺麗な菩提心の花が咲くのですね。元々パーフェクトな人間などいませんよ。自分でも目を覆いたくなるような醜い部分が自分の中にあるのですね。でも正しい道を知り、その正しい道を進んで行けばどのような人でも煩悩がゴロッと転換して菩提心の花を咲かせることができるのです。この正しい道こそお釈迦様が説く「八正道」であり、その根幹を為すのが坐禅なのですね。
このようにして元々大悪人の私がこのうようなブログを書き、人様のお役に立つことに喜びを感じ、コツコツ毎日坐禅の修行をありがたくさせてもらって、その坐禅を広める事を自らの使命としているのです。外資の社長をしていた大悪人の頃はこのような穏やかな幸せを心に感じる事はありませんでした。これこそ「煩悩即菩提」と一言老師に教えていただいた結果です。本当に大きな大きな教えを頂きました。お陰さまで私は毎日このように幸せに暮らすことが出来るようになりました。ありがとうございます。真に仏教とはありがたい教えですね。心の大切さを忘れてしまっている今の世の中に一番必要なものだと私は思いますよ。
合掌
仏光
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