言葉で人生を変える
昨夜心のトレーニングマニュアルをブログに掲載しましたが、その本質は「言葉には強烈な暗示力がある｣という事です。お釈迦様も「正しい言葉のみを語れ」と言っています。私はできる限り自分の言葉には気をつけているつもりですが、たまに自分の感情に流されてマイナスの言葉を発したり、発しそうになったりします。その場でそのマイナスの言葉を打ち消すようにしていますが、プラスの言葉のみ使うと言うのは本当に骨が折れます。
放っておけば世の中の殆どの人は、毎日マイナスの言葉を使っています。私のところに来る人は、ほぼ全員私に話す時にマイナスの言葉を使います。｢辛い｣、｢もう嫌だ｣、｢助けて｣などのマイナスの言葉を使いながら、いかに自分が苦しいか私に話されるのですね。中には｢もう死にたい｣と言う人もいます。また、人の批判、悪口もマイナスの言葉です。姑や嫁の不平不満を話す人、会社の上司や部下の不平不満を話す人も多く居られます。
私はこれが仕事ですから、私は皆さんの不平不満を先ずは聞きます。そして機会を見て言葉の大切さをお教えします。それに納得する人も居れば、ただ聞き流す人も居ます。その時はなるほどと思っても、次に会った時にはもう言葉の大切さを忘れている人も居ます。何もしなければ殆どの人がそうですね。私も気をつけていないとどうしてもマイナスの言葉を発しそうになります。
同じ言葉を話すのなら積極的なプラスの言葉を話せばいいのに、どうしてもマイナスの言葉が多くなるのは何故でしょう？これは私達が赤ん坊の時からマイナスの言葉を聴いて育つからです。親から、学校から、社会から｢だからお前はダメなんだ｣みたいなマイナスの言葉を常に聴きながら育つから、それが当たり前になってマイナスの言葉を使い続けるのですね。これは考えたら恐ろしい事です。ほぼ無意識に私達はマイナスの言葉を使い、その時の心はマイナスになっているのです。
私は本当に辛い時期に禅と出会いました。もちろん禅が私を助けてくれた事は間違いありません。禅が助けれてくれたと言うより、禅により自分で自分を助ける事ができるようになったと言った方が正確ですね。それと同じ頃、救いを求めて書店で何か良い本は無いか？と探していた時に、明治の哲学者、中村天風先生の本と出合い、この言葉の大切さについて学んだのです。プラスの言葉を使うとプラスのエネルギーが自分に向かってきて、マイナスの言葉を使うとマイナスのエネルギーが自分に向かって来る。私はその日から早速実践する事にしました。マイナスの言葉は使わないようにして、プラスの言葉のみを使うようにしたのです。これは本当に大変でした。冗談にでも、寝言でもマイナスの言葉を使わないようにするのです。
自分が意識している間は出来るのですが、日常の中でふと自分がマイナスの言葉を使っていることに気付きます。分かっていても、感情に流されてマイナスの言葉を使うことも多かったですね。それを毎日トレーニングとしてプラスの言葉のみを使うようにしていったのです。すると効果がすぐに現れました。最悪と思っていた自分を取り巻く環境が変わっていくのが分かりましたね。｢これは凄い｣と思った記憶があります。
自分が使う言葉を変えると本当に自分と自分を取り巻く環境が変ってきます。これはある意味即効性がありますね。何も努力せずに漫然と自分の環境が変ることを願い、そして状況が良くならない事に不平不満を持つ事は簡単ですが、少し自分が努力する事で自分の状況が好転するのが良く分かりました。これがお釈迦様が言った「正しい言葉のみを語れ｣と言う真理の結果ですね。２４時間、一分一秒正しい言葉を使う努力をするのです。｢これぐらいはいいだろう｣と安易に思ってポロッとマイナスの言葉を使わないようにするのですね。これはある意味大変ですが、自分が今この瞬間からできる自分の状況を好転させる方法です。
今、自分がどのような言葉を使い、どのような言葉でもって考えているかと振り返ってみるのは大切な事です。何もしなければ何も変わりません。それどころかマイナスの言葉を使うともっと状況は悪化していきます。私は本当は辛いのだけれども、一人で居る時に「私は幸せだ｣と言葉に出して言いました。思っているだけではなく、言葉として発した時に初めて効果が現れます。｢辛い｣とは決して言わないのですね。このようにしていると本当に状況が好転していきます。これは誰にでもできて、必ず効果が現れます。だから真理なのです。辛い時に｢自分はもうダメだ｣と言いながら暮らすのと、「大丈夫！明日はもっと良くなる｣と言いながら暮らすのとでは、その結果において天と地の差がでます。まあ、当たり前の事ですね。今、辛いと思っている人にはこの方法を試していただきたいと思います。続けていくと本当に自分の人生が変りますよ。私はこれにより人生の転機を掴んだ自分の体験から、この方法を皆様にお勧めします。是非試してください。
合掌
仏光
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