心身共に没頭すると悩む時間が無くなる | 仏光さんの心の相談室

心身共に没頭すると悩む時間が無くなる

悩んでいる人というのは、どうも何か行動しているより、考えている方が多いようです。人間というのは何か心配な事、悩むことがあると目の前の行動しなければならないことから心が離れて、心配事、悩み事に心を費やしながら時間を過ごすようになります。例えば仕事をするために、机やパソコンに向かっているのですが、心は目の前の仕事から離れているのです。家事でも一応手は動いているのですが、心は今しなければならない事から離れて、心配事、悩み事に費やされます。もちろんこういう状態では色々なミスが出やすいですね。


この何か考え事をしながら過ぎていく時間というのは、全然生産的では無いのです。仕事はいい加減になるし、心のエネルギーはどんどん費やされていくし、限られた人生の時間が何も良い結果を生まないことに使われていくのですね。一生が80年としても、寝ている時間のトータルは約25年くらいですから、55年分しか実際には使えないのです。その内何年分、私達は考え事をして過ごしているのでしょうか?少なく見積もっても約3分の1、18年くらいは考え事をしながら過ごしているのでは無いでしょうかね。仕事をしながら、家事をしながら考え事をしている時間を入れると実際は半分以上考え事をしているでしょう。


そうなると、実際に自分の人生の為に生産的な活動に使っている時間は、80年の人生のうち約25年くらいです。休み時間を入れると80年生きても約20年くらいしか自分の人生の為に生産的な活動をしていないことになります。80年生きても4分の1くらいしか実際には使っていないのですね。これはもったいない話です。余り考え事をしない子供の時期を差し引くともっと少なくなりますから、実際には10年くらいになるのです。これは80年の人生からすると、約8分の1になりますから一日に換算すると、一生懸命、誠心誠意、何も余計な事は考えずに自分の仕事に向かっている時間が、一日3時間だけということになります。もちろんこれは一生を押し並べての計算ですから、今がそうだということではありません。


でも、このように考えると私はいかにも一日の時間がもったいないな、一生の時間がもったいないなと思っていしまうのです。私は禅の修行を始めてから余り考え事をする時間が無くなってきたと思います。目の前にある自分がやらなければならないことに心を向けるようになりました。これは本当にありがたいですね。悩んでいる時間、心配事をしている時間が凄く少なくなりますから。結果として、一日に対して充実感が出てきます。


今の私の平均的な一日の時間の使い方は、

仕事  12時間

ブログ  1時間

睡眠   7時間 (昼寝を含む)

通勤  1.5時間 (往復)

坐禅   1時間

食事   1時間

風呂  0.5時間

合計  24時間


・・・となります。これでは余計な悩み事や心配事に心を費やす時間が無いのですね。自由に自分の心の時間を使っているのは多分、車で通勤している時くらいでしょうね。問題はこの仕事の12時間なのです。サラリーマンをしていた頃は仕事をしながらも結構他の事を考えていたのですが、今の仕事は仕事中に仕事以外の事を考えようと思っても考えられない仕事なので本当に助かります。夜寝る前に「今日も一日を使い切ったなあ」と思えますから。


面白い事に心身共に今やらなければならないことに没頭していると、時間に追われているという感覚が無いですね。追われるというより時間が知らないうちに過ぎていくという感覚です。ちょうど釣りの好きな人が釣りをしていると時間を忘れる感覚ですね。だから、ストレスは余り感じません。それでもちょっと働き過ぎだなと今は反省しています。ゆっくり出来るのは、日曜と祝日ですが、週末は坐禅の修行にも使われるので、何もスケジュールが無い日曜日は、本当にのびのびして楽しいですね。心身ともにゆっくり休めます。これが本当の休日ですね。


一生の時間は限られていますから、このように考えると心配事や悩み事に余り心を費やすことがなくなります。自然と一生が充実するのでは無いかなと思うのですね。目の前のしなければならない事に心身共に没頭できると一日が楽しくなりますよ。悩んだり、心配している時間が無くなりますから。


合掌


仏光

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