人間にパーフェクトは無いよ | 仏光さんの心の相談室

人間にパーフェクトは無いよ

私は毎日坐禅を一生懸命やっているつもりです。禅的な生き方も学んだ事は実践しているつもりです。しかし、私は聖人君主になるために禅をしているわけではありません。また聖人君主みたいな窮屈そうな生き方はしたいとも思いません。自然に自分を活かしながら世の中を生きていきたいと思っているのです。


色々な方から来るコメントを読んでいると、何か私がパーフェクトな人間みたいに思っておられる方が居られるみたいですが、私自身はそんな大した人間ではありませんよ。ただ、自分が良いなと思うことをやっているだけです。まあ、どんな人間がパーフェクトなのかも私には分かりませんが、多分お釈迦様はパーフェクトに近いでしょうね。それから比べると私などまだお釈迦様の爪の垢にもならないでしょう。人間は元々弱いものです。私も弱い。それが分かっているから坐禅をしているのです。放っておいたら私などロクな人間にはなりませんから、坐禅をして少しは真っ当な人生を歩みたいなと思っているだけです。


これだけ坐禅をしても、まだまだ自分は大した事は無いなとつくづく思いますね。今日も私の息子が仕事でいい加減なことをしたので、かなりカッとなりました。実際に自分を守る為に理屈をいう人間を見ると腹が立ちます。増してやそれが身内となると益々腹が立ちますね。ただ、息子は私に怒られて必死になって挽回したので許すことはできましたけど。こんな時に、お釈迦様ならどうしたのでしょうね。はっきり言える事は腹を立てるということはなかったでしょう。


世の中の人間はみんなそうなのです。みんな弱いところもあれば強いところもある。良いところもあれば悪いところもある。それが人間ですね。弱いだけの人間。悪いところだけの人間は居ないのです。逆に強いだけ、良いところだけの人間も居ません。ただ程度に差があるだけで、人間など大同小異、どんぐりの背比べです。


私はアリの行列を見ていつも思うのです。このアリの中には強い奴も居れば弱い奴も居るだろう。「この強いあごを持った俺を見てくれ!」と思っているアリも居るかもしれません。アリの世界では優劣が付いているのかもしれないけれど、私からはみんな同じアリにしか見えませんね。人間も天から見れば同じことです。人間の世界では良いとか強いとか、優れている、劣っているなどと必死になって言っていますが、天から見ればみんな同じ人間でしょうね。アリと同じです。


パーフェクトな人間など居ません。人間社会で劣っているとか、優れているとか言って、自分を卑下することも無いし優越感に浸ることも必要ないことです。一番大事な事は自分らしく生きることですね。人と比べて生きるのではなく、社会的にエライと思われるために生きるのでもなく、自分は自分として自分らしく生きることが一番大事なことです。


優劣など気にする事はありません。どうせ我々は天から見ればアリの行列みたいなものですから。そんなことはどうでも良い。それより自分は自分らしく生きましょうや。弱いところ、強いところを持ったまま、優れたところ、劣ったところを持ったまま、自分は自分らしく堂々と生きる。もし心身に病があっても、病を持ったなりに堂々と生きて居れば良いのです。それがお釈迦様が言った「天上天下唯我独尊」でしょう。少々の事はどうってことは無いのです。みんな大丈夫ですよ!


合掌


仏光


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