うつ病を克服する

仕事が多忙であったのと、今回の雪で家に帰れませんでした。やっと帰ってきたので、今までどおりブログの更新をしたいと思います。仕事が多忙であった理由の一つに、遠方より来られたかなり重度のうつ病の方を診ていた事があります。前からこのブログでうつ病の克服方法を紹介してきましたが、今回もこの方の短期間での回復を見て、やはり非常に優しい施術を通して自律神経のバランスを短時間に取る事と、坐禅と法話を通して脳内物質であるセロトニンの分泌を高めることが早期の回復につながっていると思います。もちろんご家族のサポートも大切ですね。

この方の場合、不眠がひどく３年間の間、薬を服用しても１－２時間位しか寝られないとのことでした。もちろん身体も緊張しきっていて首から肩にかけて痛みを訴えていました。一日目は今までと同じように1時間くらいの睡眠だったのですが、二日目には６時間の睡眠が取れるようになりました。薬を家に忘れてきたとのことで、全く薬を服用することなく寝られたのですね。これは、大きな回復です。自力で６時間の睡眠が取れるようになると身体と心は飛躍的に楽になります。

ご本人は自分が寝られたことにびっくりしたと言っておられました。本当に喜んで帰られましたよ。私もとっても嬉しかったです。たかだか二泊三日のプログラムでしたが、ここまで回復して良かったです。今日、帰ってからどうだったのか確認する為に電話で話しました。すると、今まで使っていた薬を飲んで寝たら１４時間連続で寝ていて、まだ眠たいとのことでした。

これはこれで良くないと思いましたので、病院に連絡して状況を話し、薬を減らすか変えるかしてもらって下さいと伝えました。３年間も殆ど寝ていなかったのでこれだけ寝ると身体は本当に楽になったようです。脳と体が休まるとうつは加速度をつけて回復すると思いますね。結果が良かったので、また来週一週間の予定で来られます。不眠を解消するのは心を回復する大きなステップですが、うつを回復するにはまだまだ次のステップが必要となります。でもこの人は大丈夫だと思いますよ。

今まで何人もの人を同じような方法で回復してきましたが、その根底にあるのは「薬は症状を軽減する助けにはなるけれど、薬で心が治るわけではない。」という現実と、自分で自分の心の置き所を変えていく「心のトレーニング方法」を知ってもらい実行する事。そしてやはり正しい指導の下に坐禅を通して呼吸を整え自分の心を見つめることで心を落ち着かせるのですね。

最終的に自分を助けるのは自分です。「治りたい」と色々考えていても行動しなければ何の変化もありません。私はただそのお手伝いをしているだけなのですね。一人でも多くの人が自分が自分の心に気づくことでうつを克服し、幸せな生活に戻ってもらいたいと心から願っております。

合掌

仏光

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