権威、権力を欲しがる人間の弱さ | 仏光さんの心の相談室

権威、権力を欲しがる人間の弱さ

とかく世の中は権威や権力を欲しがる人間が多いです。こういう人間は自分の思い通りに物事が行って欲しく、自分の欲を満たしたいがために権威権力を欲しがるのですね。これは人間の弱さです。権威権力を持っていると周りの人間も自分に一目を置いてくれて、自分のわがままを聞いてくれる。こういう人間が権威権力を持つようになったのが今の世の中です。


歴史の中では、立派な人間が自然に権威、権力がある地位についていることも多かったのですが、どうも今の世の中は違うように思いますね。今の日本の国会などを見てみると、本当に情けない権力争いをしているように思われます。権威権力は無能な将軍がいっぱい胸に勲章をつけて、自分は偉いぞと見せ付けているようなものですね。北朝鮮の親子権力者が良い例です。自分に実力が無いから権威権力に頼るのです。


本来権威や権力は、多くの人がより良く生きるために使われるべきものですが、今は個人の欲の達成の為に使われているのです。勿論、こういう思いはカモフラージュされて「私は良い人間です。」ということをアピールして政治家になったりしています。政治家だけではなく、あっちこっちの企業、役所、学校などにこういう人間がうようよいます。私の知っている同族企業の親子経営者などは北朝鮮のパロディーみたいで、大変滑稽でした。もちろん本人たちは大真面目で権威権力を社内で振りかざしていましたね。まあ、客観的に見れば漫画みたいなものでした。


本当に実力の有る人間、人間力に勝った人間は権威権力を欲しがりません。人格の備わった人間には権威、権力は邪魔になるからです。インド独立の父ガンジーはそのような人です。彼はインドの父と何億ものほぼ全国民に慕われた人です。ガンジーは特に財産などは持たなかったし、何の役職名、権威、権力も持っていませんでした。彼が持っていたのは竹の杖と、深い慈悲の心と、超ド級の人間力です。これで、当時のインドの首相ネールをはじめ、全国民に慕われ、宗主国イギリスの権威権力に無抵抗の抵抗で対抗し、争いもせず、イギリスの植民地からインドの平和的独立という大きな仕事を国民の為にやってのけたのですね。もちろん独立後も何の役職、権力の座にも就いていません。


私はこう思います。私たちが一生を通じて本当に求め身につけなければいけないのは、素晴らしい人格と強い人間力です。富や名声、権威や権力では無いのです。もし自分が自分を素直に振り返って権威や権力を求めているとしたら、自分は弱い恥ずかしい人間だと思ったら良いでしょうね。


若い頃の私は、権威権力を求めた弱い人間でした。勤めていたアメリカの大手企業内ではそれを得ることもできましたが、結局そんなものはつまらないものでしたね。恥ずかしいことに、こんなものの為に私は前半生を使ってしまいました。今は死ぬまでにガンジーのような人間力を持つことができなくても、それを目指して一生を生きて行きたいと願っています。どうせ一生を生きるのなら、ちょっとはましな目的の為にこの人生の残り時間を使ってみたいなと思いますね。


合掌


仏光

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