人を恨めば穴二つ
「人を恨めば穴二つ」という言葉があります。人を恨むと恨まれた人も恨んだ人も墓穴を掘るという意味ですね。今テレビニュースで殺人事件が毎日出るような世の中になりました。私達は人が殺されても余り何も感じなくなってきているのではないでしょうか。私の子供の頃は殺人事件は滅多にニュースに出なかったと記憶しています。
金銭目的の殺人事件も増えていますが、殺人の中で多いのがやはり怨恨ですね。人をうらんで起こるのは個人的な殺人事件にとどまらず、イスラエルとアラブのように国家間でも恨みの連鎖の中で報復戦争が続いています。
人間にとってもっとも害のある心は恨みの心でしょう。私はまだ見た事がありませんが、幽霊になっても「恨めしや～」と言っているくらいですから（笑）。恨みの心を持っていたら難しいかも知れないけど、すぐに捨てるべきでしょうね。表面的には和やかにしていても、心の奥底に恨みがあればがんや病気の原因になります。恨めば相手をやっつけるような気になりますが、実はやっつけているのは自分と自分の身体なのですね。
私の知っている人でも、人を恨んだせいで、がんになった人を何人も知っています。別に恨む相手は人とは限りません。自分の置かれている環境。他民族。思い通りにならない世の中。その気になれば恨む対象はいくらでもあります。
心の中に少しでも恨む気持ちがあれば決して幸せにはなれませんね。「これが怒らずにいられるか！、これが恨まずにいられるか！」と一人頑張っても宇宙は公平にできていますので必ず災難は自分に降りかかってきます。
私も人生で色々な目には逢ってきましたが、人は恨まないように心に決めていますよ。時には腸が煮えくり返るような思いもしましたが、やはりもう忘れましたね。私はやはり生きているなら幸せに生きたいので、幸せになるのを邪魔する心は捨てようと思ったのです。
「人を恨めば穴二つ」。恨む心はすぐに捨てましょう。もし相手に罰を与えたいと思うならばそれは天に任せておけばいいのです。私達は余計な寄り道をせずに、幸せになる道を一歩一歩進みましょうよ。
合掌
仏光
