部下の育成、人材育成 -4ページ目

国の違い

この件の真実は、提携内容の全貌があきらかになっていないので、客観的な判断はできませんが、契約書に明記していないが、常識的な範ちゅうで判断する、といった類のことではないか、と推測します。


明記していないということは、双方の判断で分かれるという可能性があり、日本とドイツという国の違いが大きく影響すると思います。


ピエヒ会長も落胆のコメントを発していますが、VWの手持ちの車で、新興国戦略に目処が立ちそうということで、すんなりと提携は解消の方向になりそうです。



国゛か違うと国民性の違いから、考え方が違うというのはよくある話ですが、ひとつの会社の中では、意思疎通ができていることが基本です → 平成生まれの社員に対しては、積極的に考え方を理解することが大切


最終責任はトップ

こんなに歯切れの良い、すがすがしい記者発表は、日本の企業としては初めてではないでしょうか。


トップの責任を問われると、「遺憾に思っています」とか、「そのときはよいと判断したのだが」といったように、言い訳がましいコメントに終始することがほとんどの中、鈴木社長のコメントは、他の経営者とは、完全に一線を科していました。


ほぼオーナー企業ということもあるのかもしれませんが、たとえ雇われ社長であっても、トップにいるのなら、何かを決定した最終責任は、トップに帰属しているはずで、それを素直に認めないというのは、その会社で働く社員の信頼を大きく損なうことは間違いないでしょう。

スズキとVWの資本提携の解消

今日はリアルな話題です。 スズキとVWの資本提携の解消の件です。


日経新聞などで、スズキの鈴木修社長、VWのビンターコーン社長のコメントなどが載っていましたが、鈴木社長のコメントは、大変ロジカルで、わかり易いものだったのが印象的でした。


メリットが見出せないから提携をやめる、その理由はこうだ、そして、提携を決断した責任は自分にある、と、会社のトップとして、あるべき姿を象徴していたからです。


提携相手を気遣って、という浪花節的な感情はまったくなく、ビジネスの厳しさをあらためて、気づかせてくれました。


そして、責任は全て自分にある、と。