『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(増田俊也、新潮文庫) | 格闘するものにハナマル

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闘いの場に上がったら、何より相手を倒すことに集中しなければいけない。
痛感させられました。
相手の身体を気遣う、人間なら当然です。
しかし、いざ闘うときには、それが最優先されるべきではないんだな、と。


何より対戦相手と試合前に連絡を取ってはいけない。

耳にしてしまえば、どうしても迷いが生じます。

聞いてしまったら、私でも迷ったかもしれません。

「相手に障害を負わせていいものか?」と。

しかしリングに上がる以上、お互い覚悟の上。

これが前提。

試合が成立するかどうかは、選手が気にすることではない。

ましてや、2Rまでいくかどうかなんて、身体にも関係ない。

いろんなところで間違えている。

今回、K保選手にも罪がある。


しかしただ格闘家を食い物にする、

そんな人間には今後容赦する必要はないでしょう。

今回の件、格闘家全体がバカにされた。

格闘家、特に関係者はこのままにしておくのでしょうか?


興行というものにも要注意。

メディアが変わっても、ハメられるのは格闘家のほうというのが悲しい。

歴史は繰り返される。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

学がない! もう学ぶべきでしょう。


格闘技のブックについては、必読文献。

分厚いけど、一気読みしてしまう名著。

格闘技界の立て直しと、健全な発展を願って。