『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』（田崎 健太、集英社インターナショナル）

少し前に、

『1984年のUWF』（柳澤 健、文藝春秋）

『前田日明が語るＵＷＦ全史』（前田日明、河出書房新社）

について書きましたが、今度はコチラ。
 

真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男

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田崎 健太
集英社インターナショナル
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しかし、こうも立て続けにUWFとその前後からの格闘技史ものが出るとは。

今回の本は、UWFというより、佐山聡氏の伝記なので、

結果的に、氏が関わってきた新日本プロレス、UWF、シューティング

またその前後の総合格闘技の潮流などが広く描かれていました。

どちらかというとUWF以上に、シューティングや大道塾といった、

総合格闘技の草分け的な団体を同時代的に見てきた私には、

こちらの方が興味深く読める本でした。

当時、なんとなく感じていたことが、「やはり」と思わされ、

あるいは不思議に思っていたことのいくつかは、

本書によって氷解することができました。

 

多少なりともリアルタイムで見聞きした話題もありましたが、

シューティング内部で起こっていたことは、

本書で初めて知ることが多かったです。

佐山氏はその後、掣圏真陰流（掣圏道）を立ち上げますが、

本書では、それらの詳細までは触れられていません。

私はプロレスではなく、格闘技の人間ですが、

それでも佐山サトル（タイガーマスク）といえば、

vs ダイナマイトキッド。

この試合が最も衝撃的でした。