3月が終わりますね。

ユウウツな気分のまま、かつての私のように4月を迎える人もいらっしゃるでしょう。

先日、近くの郵便局で封書を出しに来た同級生に会いました。

美術系学部教授で定年を迎え、今はアトリエで作品づくりをし個展を開いています。

その彼が、4月から中学校で授業をすることになったと少し顔を曇らせて話しました。

わかった、美術の先生だろうと、私。

容易に想像がつくことだからです。

美術や技術など実技系の教科を教える正規の先生がいませんから。

理由は採用枠が少ないこと。だから学生もこれらの教科以外の国英数理社会を選択します。

私が教育機関で働いていた時、3月は人探しで大変でした。

3月は議会対応も忙しいうえに、正規教職員の人事異動の事務も重なります。

正規教職員も心身に軋みを抱えており、欠員(人材はそちらでさがしてください)を抱えることもあります。

そして美術、技術など実技系の講師を探すのです。

4月の始業式、入学式に間にあうだろうか。

4月に入り、子どもたちが学校に来る直前にやっと陣容がそろったこともあります。

毎年が綱渡りでした。

4月からは忙しい新学期の毎日が始まります。5月になるとやっと落ち着いてきます。

部活動も動き始めます。

そして夏休み前に部活動の地区大会が開かれます。

地区大会の応援をしていた時、近くの保護者から声をかけられました。

「〇〇さん、部活動に強い先生を呼んでもらわないと困ります」