2021年度、第2回目の例会が4月17日(土)の午後3時からオンラインで開催されました。今回は、釜山、日本、中国、ベトナム、タイ等から全32名とたくさんの先生方が参加されました。
第一部では、タイのランシット大学の田野茜先生が、「オンラインにおける効率的な作文の授業の実践」と題し、「自己添削を促す作文授業についての実践」を発表してくださいました。また、後半では、実際に授業の中で使っているKahoot!の問題を体験しました。
第一部 発表
「オンラインにおける効率的な作文の授業の実践」
タイ ランシット大学 田野茜先生
●Kahoot!ピアリーディングを取り入れた初中級向け作文授業
学習目標: 読み手に配慮した作文
作文の添削には時間と労力がかかり、教師にとっては大きな負担となります。今回、その負担を大幅に減らす効率的な授業アイデアが紹介されました。
作文授業では、教師が添削するよりも、学生同士が互いの作文を読み合いながら添削し合うピアレスポンスが有効です。しかし、実際の授業では「内容が読めない(学力差)、文法ミスの指摘に偏る、相手への配慮で指摘しずらい、基準が分かりずらい)等の問題がありました。
そこで、ピアレスポンス(作文の読み合い)に入る前に、Kahoo!とジグソー法を取り入れ、ピアレスポンスの活性化を行いました。
●Kahootを用いた文法のフィードバック
提出された第一稿を流し読みし、学生には書きこみなしで返却します。
→第1稿を見て、「印象に残った誤用」からエラーを予測し、それを考慮した問題をKahoot!で作成します。
クイズを通して、問題ごとにフィードバックと解説をすることで、学生が自らが気づき、加筆修正できるようなります。
●ジグソー法をもちいたピアリーディング
グループに分かれ、異なるモデル作文を読み、それぞれが読解内容を報告し、お互いのモデル作文について意見交換をし、「いい作文」の条件を検討し合います。最終的には、「いい作文」の条件に合うよう、学生自身で加筆修正ができるようになります。
(モデル作文は、作成時に、表現の面で「教えたいこと」、 第1稿を読み、気になった「構造的/形式的/内容的な」部分をちりばめておきます。)
このように、事前のフィードバックより、読み合い活動がスムーズになります。
また、個人を特定しない形式(Kahoot!/架空の登場人物)で誤りを提示することにより、インプットを促すことができます。
「いい作文」の基準の設定や共有は、ピア・レスポンスを活性化させるのに効果的です。
さらに、学生自身で作文の修正を行うことができ、教師の添削の負担も削減できます。
第二部 グループ活動「わくわくワーク」
第一部の田野先生の発表の中で体験したKahoot!を使い、会話の授業、作文の授業等各グループに分かれて実際に問題を作ってみるワークを行いました。
20分程度の短い時間でしたが、グループでお互いのアイデアを出し合いながらクイズ問題を作り上げていくという貴重な体験をすることができました。
その後、出来上がったものを共有してみましたが、授業に役立ちそうな面白い問題がいくつも出来上がりました。
例会終了後の参加アンケート
・「具体的な実践例で非常に興味深かったです。特に授業準備の効率化+学生主体の学習というのがすごくよかったです。」
・「とても参考になりました。また、詳細な所まで説明していただき、とてもわかりやすかったです。ピアラーニングや間違いやすい語彙文法の共有、Kahoot!などを作文の授業で行うという、点と点をつなげて一つの形(授業)にするアイデアは、とても刺激になりました。」
・「 すごい!の一言です。無駄に時間がかけてしまって、それを減らすためというアイディアだとおっしゃっていましたが、教師にとっても学生にとってもいいというのが素晴らしいです。是非やってみたいと思いました。 わくわくワークというネーミングが素敵です。」
などなど、たくさんの感想が寄せられました。
このように、今回の例会では、発表してくださった田野先生の分かりやすい講義。そして、直接問題を作ってみるワークどちらも、参加者全員が授業で役に立つ学びと感動の時間になったようです。
(4月例会担当より)



