2021年度、第1回目の例会が3月20日(土)の午後3時からオンラインで開催され、釜山など嶺南地域はもちろん、ソウルやテジョンなど韓国各地、そして日本から、約20名ほどの先生方が参加されました。最初に、会長の柴田文武先生より今年度のご挨拶があり、「オンでもオフでも一緒に盛り上げていきましょう」という力強いお言葉とともに開会しました。
第1部では、釜山大学の寺田恵理(筆者)が「会話授業の現場から」というタイトルで、全回Zoomを使用してリアルタイムで行っている会話コースについて発表しました。このコースでは、学生全員が2回ずつスピーチ発表を行います。学生たちは4人前後のグループに分かれ、メンバーと一緒に考えたり、相手の書いたものやパフォーマンスを見ていいところを伝えたり、さらによくするための提案をしたりします。グループ活動では、相手の話をうまく聞き出すために「聞き上手」になることが重要であり、コメントや質問の仕方の練習から始めます。
しかし、先週の授業では、準備してきたコメントを読み上げるだけで活発なやりとりが難しいグループも見られたため、書いた人が、自分からメンバーに相談したいところや意見を聞いてみたいことはないか聞いたところ、次々に聞きたいことが出てきたことを報告しました。
ミニ発表後のディスカッションでは、各先生方がどのような流れで会話の授業をされているのかを中心に話し合いを行いました。文型は動画をアップロードし、応用練習はZoomで行なわれている先生、スキットのテーマについてクラス全体でブレーンストーミングをしてから、グループに分かれてスキット作りを行われていた先生など多様でした。
学生のグループ分けに関しては、文系、理系で分けられたという先生や、毎回ランダムで決められていた先生、「グループダイナミクス」が生まれるようメンバー同士の関係を十分に温めてから活動を開始するという先生もいらっしゃいました。さらには、「低学年では知り合い同士の方がうまくいき、高学年では知らない人たちとのグループの方が気楽になるようだ」といった意見も聞かれ、いろいろなやり方があることを知ることができ、とても興味深かったです。
第2部では、釜山外国語大学の柴田文武先生が「日本語講師がオンライン英会話を受けてみた!(学生の立場で教師をモニタリング)」というタイトルで発表されました。外国語の学習は必要に迫られなければ、モチベーションを維持して一人で学び続けていくことは容易ではありません。柴田先生は英語学習を再び始められ、外国語を習得するには、「やっぱり、狂ったようにやらないと無理!」という結論に達したそうで、長期休みを利用して海外で英語漬けの生活を実践されてきました。
現在はコロナ禍にあって海外への渡航ができないため、今年の冬休みは、月々定額でマンツーマンの授業が受け放題の「オンライン英会話」を受講され、今回のご発表では、その経験を通して感じられたこと、得られたものなどをお話くださいました。学ぶ側になったことで、学生の気持ちがよりわかるようになり、「学生に考えさせること」、「だれ一人置き去りにしないこと」が重要であると感じられたとおっしゃっていました。また、いろいろな教材のモニタリングを通して、「どんな教材が、どんな場面で効果的なのかわかるようになった」そうです。
発表後のディスカッションでは、「教師としてのあり方」を中心に話し合いが行われました。教師像に関しては、複数の参加者が「各教育機関が求めている教師像」に言及していましたが、先生方がご自身の教育理念を持ちながらも、所属機関で求められている役割を果たすことができるよう、柔軟に対応されている様子が窺えました。
今回は第1部、第2部ともに、ミニ発表の後、30分ほどのグループでディスカッションの時間を取りましたが、どのグループも予定時間いっぱいまでいろいろな話で盛り上がっていました。先生方の教育への情熱とエネルギーに満ちあふれた会となり、2021年度のよいスタートを切ることができました。
来月の例会は4月17日(土)午後3時から、「会話と作文授業の簡単な実践報告+TPチャートについて(仮題)」という内容で行います。オンラインでの開催ですので、遠方にお住まいの方もどうぞお気軽にご参加ください。
3月担当 柴田・寺田





