2019年度釜山日本語教師会3月度例会が

3月16() 午後3時より韓日文化交流協会(釜山YMCA15階)にて行われました。

今回は15名の会員が参加しました!

  

第一部は、「協働学習の方法の1つとしての録音の可能性—大人数会話授業での実践報告—」というタイトルで、釜慶大学校の東出朋先生がご発表くださいました。

 

 

 

やり方は、

1)ロールプレイカードに基づいて前準備をし、使用する表現や単語をメモする。(台本×)

2)そのメモを元に2人で会話したものをを録音し、学生が自らモニターし修正をする。

3)また違う学生と会話をし、同じように修正点を見つける。

 

実施した結果、会話の内容が残ることを意識するため、学生はより真剣に会話をするようになるということでした。また、多くの学生が録音することの意味と効果を感じているということを、アンケート結果を元にご紹介頂きました。

 

一度ではなく二度行うことによって、他のパターンも学ぶことが出来ますし、多様な相手との協働作業を経験することが出来る活動だと思いました。何よりも、予想も出来ないほどの大人数の会話クラスでの方法を模索されている先生のご苦労と努力の跡を感じることが出来ました。

 

 

第二部は「アフレコの実践紹介」で3名の先生からの発表がありました。

1東西大学校 藤原祐子先生:「1年生の会話クラスでの実践例

グループワークを嫌う最近の学生に、楽しく取り組める課題はないかと考えていたところ、昨年の小野里先生の発表をヒントに、早速実践してみたそうです。

手順としては、

2分ほどの動画を学生達に選ばせて台本起こしをさせ、修正。

②グループ別に発音練習を2~3回行う。

③学期の最後の授業で一緒に発表。

 

かなりセリフが早いものがあったのにも関わらず、最後の発表では全てのグループが失敗することなく発表し、普段はおとなしく消極的だった学生も、その日は見違えるように堂々と発表する姿を見て、びっくりもし、感動もしたそうです。

 

2)仁済大学校 高柳有希先生:「サークルにおけるアフレコ活動

仁済大学では「勉強会」というサークルのメンバーが、毎年学術祭にアフレコを練習して発表しているそうです。メンバーは主に1,2年生で、20分程の動画に合わせて毎年1ヶ月練習した後、発表しています。昨年は「名探偵コナン」、一昨年は「世にも不思議な物語」というドラマを題材にし発表している様子を動画でご紹介くださいました。

 

3)釜山外国語大学校 柴田文武先生:「アフレコ大会の開催について

釜山外国語大学では、昨年学内アフレコ大会を開催したそうです。当初は応募が少なく心配していたそうですが、最終的には予選に15チームが応募し、動画を4人の日本人教員で審査、採点し、本選には8チームが進出したとのことです。

本選はスクリーンに画像を映し、舞台脇でリアルタイム演技し、日本人教員2人と韓国人教員2人で審査し、予選の審査委員の意見も反映し、入賞チームを決定するという方法で行ったそうです。

 

実施してみた感想としては、

  1. 発音指導をしなくても問題なかった。予選通過後、かなり上達したチームもあった。

  2. 動画作成のスキルなどは、学生のほうが専門的。例)音声挿入、声だけ削除、ダビング・・・

  3. 「ジャンルは問わない」という規定で行ったため、審査が困難だった。

  4. 発音や表現力の面で教育的効果がかなり大きい。

  5. その他、チームワークや計画、推進力、舞台パフォーマンス・・・多くの教育効果もある。

 

 

このようにアフレコが様々な場面で行われている具体例を聞いて、自分の授業や所属機関での実践を検討するきっかけになったのではないかと思います。

 

第三部は「アフレコ活動の問題点」と「学生達が楽しく取り組めるグループワーク」についてグループ別にディスカッションを行いました。アフレコに関して出された意見としては

①上級生にはニュースや国会中継、料理番組、テレビショッピングなど商品紹介をする動画などをさせみる。

②文法や表現にこだわって課題を出す場合は、教師の動画探しが大変。

③大会開催の場合は審査基準が難しい。

④出場=オタクと思われるのが嫌で出ない学生も()

⑤楽しかったで終わるのでは?

等の意見が出ました。

 

また、楽しいグループワークのアイデアに関しては、

①入社面接や、新商品開発などを題材にしたシミュレーション活動

②ディベート

CMのパロディー作成のような創作物作成

④マインドマップをみながら語り合い

等があげられましたが、二色先生の「今まで知らなかったこと、出来なかったことが分かるようになったり、できるようになる活動が真の意味での楽しい活動といえるのではないか」というお話が印象的でした。

 

今月を最後に、国際交流基金の中野先生が任期満了でお別れとなりました。会場の提供は勿論、報告集の編集を率先して引き受けて下さったり、会員の要請があれば、いつでもどこでも助けに来てくださって、いつも穏やかなやさしい言葉をかけてくださいました。

先生がいらっしゃらなくなる立場としては、まるで母親に置いていかれる子供のように不安ですが、また次回お会いできるまで、教師会を全員で守っていきたいと思います。

 

食事会は中野先生の送別会も兼ねて、この教師会の創始者でいらっしゃる武田先生が経営なさっている国際市場にある「お元気カレー」で行いました。

お勧めのなすカレーの後には、みんなでたこ焼きを作って食べました。初めてたこ焼きを作る先生もいて、とても楽しく、童心に帰った気持ちで自分で作ったたこ焼きをとてもおいしく、お腹一杯食べました。

 

その後は、柴田先生のミニライブ~!中野先生のリクエストの平井堅の歌はさすがに難しそうでしたが、歌のプレゼントを一生懸命準備した気持ちが伝わり、とても温かい気持ちになりました。

 

3月例会担当

藤原 祐子(東西大学校)、三浦 昌代(東明大学校)