10月の例会は1011()に、会場を釜山YMCAの韓日文化交流協会に戻し、3部構成で行われました。


はじめに、昌原大学校の二色博樹先生が、「フラッシュ@ブレイン」という思考の発想力・瞬発力を鍛えるゲームを紹介してくださいました。参加者同士のコミュニケーションを図ったり、アイディアを出したりすることを目的に、ビジネスセミナーなどで行われることが多いそうです。

このゲームの特徴は、手札を場に捨てる際に、テーマに従ってアイディアを出さなければならないことです。捨てるトランプのマークによってアイディアにも制約があります。

手札を捨てるルールを覚え、制限時間を気にしながら、制約に従ってアイディアを出していくのは、慣れないうちは少し大変でした。しかし、何とか搾り出したアイディアの中には、奇抜ながらも新しい発想が光るものもありました。また、テーマを「りんご」、マークによる制約を「動詞」「形容詞」などにすれば、初級クラスでも応用できるのではないか、という提案もありました。


続いて、ソウルで「待遇コミュニケーション研究会」 を運営されている、檀国大学の近悠美先生、弘益大学の伊藤貴雄先生、大池森先生が、「さようなら」をテーマに発表してくださいました。




「さようなら」はもともと接続詞が変化した形で、その場に区切りをつけることによって別れのあいさつとして用いられるようになった表現です。しかし、韓国の学習者が「さようなら」と言うことに違和感を覚える教師とそうでない教師がいたり、学習者の中にも「『さようなら』は永遠の別れのときに使う」と教えられたと言う人がいたりと、その使用意識は定まっていません。日本人の中でも使用意識に差がある表現のため、学習者に「永遠の別れのときにしか使わない」と教えてしまうと、他の人に「さようなら」と言われたときに誤解を招いてしまいます。扱い方が難しい、注意が必要な表現であるということが分かりました。



次に、56人ずつのグループに分かれ、ミニ座談会を行いました。

まず、第2部で伺った発表の内容について、自分は「さようなら」や他のあいさつ表現をどのように使っているか、どのように教えているか、これからどう扱っていくかなど、意見を交換しました。その後、予定していた内容の通り、日本語教育をめぐる変化について、所属機関の現状や展望などについて、意見を交換したり相談したりしました。


最後に、ウェブ上で投票を行っていた教師会のロゴデザインについて決選投票を行い、形の異なる2種類のロゴを今後使用していくことが決まりました。


その後、会場すぐ近くのヘムルタンのお店で夕食ということで、お酒も入り、ゲストも交えて大いに(?)盛り上がった食事会となりました。


今回は発表者も含め、21名の方が参加し、また初めて参加してくださった先生もいらっしゃいました。座談会後の発表の中にあったように、失業して路頭に迷うことのないよう、教師会のみなさまでアイディアを出し合って、釜山の日本語教育の新しい道を切り開いていきたいと思いました。


来月は1週早い112日(日)に開催予定です。担当者から追って案内が出るまでしばらくお待ちください。



報告者:10月担当 佐藤葉月