6月の例会では「韓国以外の国での日本語経験」について慶一大学の楠原先生と、釜山外大の佐藤先生、国際交流基金の森田先生に発表していただきました。また、それと平行して在釜山日本国総領事館の満島調査員による日本語教育に関するインタビュー調査が、いらっしゃった先生方を対象に行われました。


初めに、JAICAのプログラムでサモアに派遣された経験のある楠原先生に、サモアの日本語教育と小学校教育について発表していただきました。サモアの大学では、日本語と日本文化体験などの授業がサモア人の先生と現地の日本人の協力によって行われていたようです。ただ日本語を勉強しても、それをいかした就職というのは非常に難しく、授業も「真剣に集中して」というよりは「楽しく」行われていたそうです。また、サモアでの先生の中心的な活動であった小学校での情操教育の授業では、少ない材料で工夫しながら図画工作の授業をおこなっていたそうです。そのほか、サモアでの生活体験についても話していただきました。先生のお話で印象的だったのは、機材や教材が不足しているなかで、いかに工夫して授業をするかということでした。



続いて、佐藤先生に中国の大連大学での日本語教育について発表していただきました。大連大学では、日本人のネイティブ教師は作文や会話などの授業を受け持ち、学年が高くなるに連れて受け持つコマ数が増えていったそうです。また、古典の授業も受け持ち、百人一種を使いながら古典文法や内容の解説を行ったようです。また、日本ではありえないような面白中国生活体験についても話していただき、場が盛り上がりました。ちなみに古典は先生の専門ではないということで、いわゆる日本語教育以外にも色々な授業をふられることがあるので、日頃からアンテナを広く持っておきたいなあと思いました。



最後に、森田先生にチェコの大学での日本語教育について発表していただきました。まず、韓国や中国などと比べて、チェコでは圧倒的に日本語学習者が少なく、また日本語や日本文化に対しては未知の部分が大きいようです。しかし、複数の国と隣接しているチェコでは2,3カ国語をマスターしている学生が多く、言語的センスのよさを感じたそうです。また、チェコの大学に日本語や日本文化を勉強するために入学する学生は、研究や学問を追及する姿勢が強く、就職のためという意識の強い韓国の学生とはその点が大きく異なっているとのことでした。特に評判がよかったのはブログでチェコを紹介する授業で、チェコの有名な美術作品を感想とともに紹介したそうです。そのほか、チェコで行われたスピーチ大会の動画などもみせていただきました。先生のお話全体を通して、チェコの学習者は日本語や日本文化を楽しんでいる様子が伝わってきました。



最後に、今回は1学期最後の例会でしたので、1学期の反省や、韓国での仕事や生活の悩みについてグループごとに話しました。有意義な話し合いになったようでよかったです。

例会のあとの食事会はアシュリーで行われました。和気あいあいとした雰囲気で和やかな会となって、とてもよかったです。


  

報告者 6月担当 山口真葵