香害の健康被害は、具体的にどういう症状なのでしょうか。 

 

2019年12月から2020年3月に、市民団体の「香害をなくす連絡会」がおよそ9000人を対象に実施した大規模な、香害についてのアンケートを参考に見ていきます。 

 

このアンケートは日本消費者連盟のホームページから見ることができます。 

https://nishoren.net/wp/wp-content/uploads/2020/06/a1e79d761ab1852698798cc92b172db8-1.pdf

 

アンケートの結果から 

頭痛、吐き気が65%前後で、最も多い症状となっています。 

以下、思考力低下、咳、疲労感、めまい、鼻の粘膜の痛み、目の痛みや充血、呼吸困難、湿疹、喘息など様々な症状があります。 

 

香り製品から離れれば体調が改善する人がおよそ7割、 

3割の人はしばらく体調が悪いと回答しています。 

 

この回答から香料などの化学物質に晒されて体調を崩しても、空気の綺麗な場所で安静にしていれば次第に治まってくるということが分かります。 

 

しかし、症状がどれくらい長引くかは個人差が大きく、数時間で回復する人もいれば何日もかかる人もいます。そのため、学校や職場に行けなくなる人も出てくるということです。 

 

 

香害被害の症状は、 

反射的に出る「咳」 

有害物質を吸い込んだことで起こる「中毒」 

粘膜がヒリヒリしたり、発疹(ほっしん)が出る「アレルギー」 

吐き気やめまいなどの「自律神経症状」 

うつやイライラなどの「精神症状」 

 

など、様々な症状があります。 

 

これらは色々な経路からの影響が考えられますが、中毒とアレルギー以外に神経系の影響が大きいようです。 

 

嗅覚と気道などにあるセンサーからの神経刺激は脳の中枢に及ぶそうです。 

そのため全身に不調が出るのではないかと考えられています。 

 

香害の被害が深刻化すると、化学物質過敏症を発症する場合があります。 

 

化学物質過敏症とは、生活環境の中のごくごくわずかな量の化学物質に体が敏感に反応することによって様々な症状現れる病気です。 

 

重症化すると、身の回りのありとあらゆるもので具合が悪くなり、日常生活に支障をきたす可能性があります。 

 

化学物質過敏症は、現時点では薬での治療が確立しておらず、快復が難しいとされています。 

 

香り製品の登場で香害が広がり、それとともに化学物質過敏症患者も増えている傾向にあるようです。 

 

 

決して他人事ではない香害被害。  

 

それでは次回に続きます。