現職チャベス氏優勢も接戦=大統領選まで1週間―ベネズエラ
時事通信 [9/30 15:29]
【サンパウロ時事】南米ベネズエラで10月7日に実施される大統領選まで1週間となった。反米左派の急先鋒(せんぽう)として知られ、4選を狙うウゴ・チャベス大統領(58)が優勢だが、チャベス氏の独裁的な政治手法を批判する野党統一候補が猛追。現職を脅かす接戦となっている。
選挙戦はチャベス氏に、野党統一候補のエンリケ・カプリレス・ミランダ州知事(40)が挑む事実上の一騎打ちの構図。同国では信頼できる世論調査が少ないが、最近の各種調査ではチャベス氏が支持率で10ポイント近くリードしている。ただ、以前に比べると両者の差は縮小傾向にある。
チャベス氏は1999年の就任後、豊富な原油収入を使って無料の診療所や職業訓練などを次々に拡充し、貧困対策を強化。 「21世紀の社会主義」建設を旗印に、貧困層の支持は依然として厚い。ただ、価格統制などによる経済の低迷、相次ぐ主要産業の国有化で産業界とは対立。南米最悪とされる治安悪化も深刻で、長期政権に反発する人は少なくない。
こうした不満をすくい上げる形で支持を伸ばしているのがカプリレス氏だ。最低賃金の引き上げ、民間資本の積極導入といった穏健な左派路線を強調。現政権が進める貧困対策は維持・改善する姿勢も示し、チャ ベス氏が基盤とする貧困層への人気浸透を図っている。