イレギュラー。



『君に僕の気持ちは分からないよ。』

『解るよ。ただ、理解出来るだけで同意も納得も、況してや共感なんて出来きないだけさ。』


知らないうちにこんなことが頭の片隅に存在した。
思いもよらなかったが、しかし、そういった可能性も存在することは百も承知。
未来とは、いつだって決まっていて、少しのイレギュラーも、後に繋がる話の中で誤差修正される。
帳尻を合わされる。
少し、じゃなく多大な、だったらどうだろう?
修正出来ないほどの大きな改変だったら、変更だったら、イレギュラーだったら、どうだろうか?


変わるはずない未来が改竄されることは、あるのだろうか。
laugh.


誰かが泣いたら大いに笑ってやる。

辛くて限界でも笑顔で、満面の笑みで馬鹿にしてやる。

辛いのは解るよ。

哀しいのは、悔しいのは、情けないのは、憤りを感じるのは、スゲー解るよ。

解るけど同情はしない。

一緒になって哀しんでどうすんだ?

慰めも大事だけど、労りも必要だけど、僕はやっぱり嘲笑を持って涙を吹き飛ばすくらいに高らかに笑ってやるさ。

そうすりゃ、辛い、哀しい、悔しい、情けない、憤り、なんて忘れられるんじゃないかな?

ほんの少しでもそういうモヤモヤが、消えてくれんじゃねーんかな?


笑顔にはそんな偉大な力が在るんじゃないかな?
死者誤入。


人はいつだって要らないものを切り捨てて、必要だと思えるものすら誤りで、不平不満を感じることなく生きている。

イキイキとしている。

いつだったか、そんな哀れで愚かな自分に嫌気がさして、変わりたいと切望したことも有っただろう。

有って、


願って、

祈って、

呪って、

怨んで、

騙って、

そして何もしたくなくなった。

全てに諦めがついた。



だから僕は、絶望していた。