ふとネットで、アフガニスタンからJICAの現地職員とその家族が日本に退避してきたというニュースを見ました。

自衛隊機での退避ではなく、自力で陸路パキスタンに移動し、そこから日本の援助もあり日本まで避難出来たと言うものでした。

 

アフガニスタンの現状はとても厳しいものがあり、日本や海外の組織に勤めていた人に命の危険があるというのもニュースで知っていたので、自衛隊機ではわずか1名の日本人しか救出出来なかったと聞いていたので、本当によかったと心から思いました。

 

でも、そのニュースのコメントを見ると、この退避してきたアフガニスタンの方を税金で支援するのはおかしいとか、これ以上イスラム教徒を日本に入れるべきではないとか、こういう人たちが犯罪の温床になるとか、否定的なコメントがとても多くで、見ていてとても悲しくなりました。

 

私には、最近はあまり連絡をとりあっていませんが、アフガニスタンの知り合いが何人かいます。一番古くは、イギリスに留学していた時の同級生で、彼は医師で、そのときはアフガニスタンに家族(妻と子ども)を残して単身で留学していましたが、その後家族が危険だということで、家族をイギリスに呼び寄せ、イギリスの医師資格を取って、イギリスに定住しました。また、国連機関のアフガニスタンのスタッフやアフガニスタンの女性や子どもの健康のために活動している友人もいますが、いずれもとても優秀で素晴らしい人たちです。

 

確かにアフガニスタンの一部にテロリストの温床となっている部分があって、それは宗教の自由とかいろいろなことを鑑みても受け入れがたい部分があります。ただ、すべてのアフガニスタン人やイスラム教徒がテロリストやそれに類似したような人たちであるわけではありません。もちろん、すべてのアフガニスタン人が私の知っている素晴らしい友人たちと同じではないでしょうが、それであれば日本人であれ、どこの国の人であれ、良い人も素晴らしい人もいれば、困った人もいるのは致し方ない事です。

 

日本も、世界も、いろいろな国の人がいろいろな宗教を持って、自由に、そして平和で安全に暮らせるようになってほしいと切に願います。