リーマンショック、ふたたび | 賢明なる投資家へ

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安定への近道はシステムトレードだという結論にたどり着いた元バフェット流長期投資家のシストレ日記。旅行や子育てを楽しみつつ、エッジをつかむ為の研究をここに綴ります。皆さんからの熱いコメントもお待ちしております。

ドイツ、メルケル首相の言葉「ギリシャを二度目のリーマンショックにはさせない」
と言う発言を聞いた時、私は非常に安心し、ユーロ不安は、
しばらく落ち着くだろうと胸をなでおろした。

ただ、今考えてみると、その発言の裏返しには、リーマンショック規模の
経済混乱が発生しうる可能性は十分にあるという事を意味するのではないか。

確かにギリシャのデフォルト(債務不履行)は当面回避できた。
但し、“当面”回避できただけであり、3年後には再び同様な問題が発生することが必至である。
増税に加え、給料カットされたギリシャ経済は間違いなく景気後退。はたして黒字化できるだろうか?
黒字化どころか、莫大な借金に乗せられた5%の利息すら払えないのではないだろうか?

更には、同様な問題を抱えている国が、ポルトガル、スペイン、イタリア、アイルランドにも及ぶのだから、
ユーロ不安が解消されるのは、不可能にすら思えてならない。
思うに、ユーロ不安は永久に解決できず、ユーロという通貨そのものがなくなるのではないか?

マーケットでは、ユーロそのものの構造に問題があるという意見がもっぱらだ。
経済力が段違いなのに、同じ通貨なのはおかしいという事です。
よほどのリストラクチャリングが行われない限り、ユーロの存続そのものが危ぶまれています。

さて、ここで本題「リーマンショック、ふたたび」に入ります。
このタイトルを目にされた時、私はアホだと思われるかもしれません。
実体経済は回復しているのに、あんな悲劇がもう一度起こるはずがない・・・と。

確かに、実体経済は回復していますので、それが唯一の救いです。
それゆえ、悲劇のインパクトはリーマンショックよりは、“まだまし”かもしれませんが、
非常に高い確率で、リーマンショック規模の悲劇がふたたび襲うであろうと思うのです。
根拠は以下の2点です。


まず1点目は、ユーロ崩壊により、PIIGSがデフォルトを起こす事です。
ユーロが崩壊しなくても、ドイツがユーロから離脱するだけで、
PIIGSはデフォルトを起こすでしょう。

そして第2点目に、支援法案が国会を通らずに、PIIGSがデフォルトを起こす事です。
それこそリーマンが倒産したプロセスとまったく同じ道もありうるという事です。
アメリカの議員が、同じ国民の会社を見捨てたのです。
いくら同じヨーロッパ圏といえど、他の国の尻ぬぐいがいつまで出来ますか?
ドイツ国民の不満が頂点に達し、政権交代する可能性を否定できますか?


確率は非常に高いと予測しつつも、
こんな事にはならないように、祈っています。
なってしまったら、折角回復しかけた景気も、また後退してしまいます。
失われた10年は20年、いや30年になるかもしれません。
そんなになったら、もう私はおじいちゃん。バフェット流では財をなしえません。

しかしながら現実は非情で、すでに相場はファンダメンタルから需給に遷移しています。
つまり、業績うんぬんで株価が動くのではなく、買い手が不在のため、
どんどん株価が安くなってゆくのです。
大きく沈み、ほんの少し、回復して、また大きく沈む。
これを繰り返していきそうです。

それが解っている以上、バフェット銘柄といえど、
株を持ち続けるのは賢明な選択ではないと判断しました。
日本市場は非常にリスキーなので、
米国主体のバフェット先生の教えをうのみにしてはいけません。
5/24付けで、ほとんどの銘柄を処分しました。
今日、流動性の薄いSHOEIを、やっと片づけ、
株を始めて以来のノーポジションです。

ユーロ問題がどうに片付くのか、いつ片付くのかは、全く予想できませんが、
バフェット流投資を再開するのは、それ以降となりそうです。

なお、こんな局面では、面白いブログがかけそうにありませんが、
更新は続けていきたいと思いますので、読者の方々には、
ご訪問、コメントなど頂けましたら、幸いです。

P.S.
SHOEIを処分したら、こんな警告が証券会社から来ました。

「平素は格別のご高配を賜わり、厚く御礼申し上げます。
早速ではございますが、前営業日の取引について、
 市場出来高に対するお客様の取引シェアが30%を超える銘柄がございました。
株価形成に与える影響を十分にご勘案の上お取引いただけますよう伏してお願い申し上げます。」

出来高少ないんだからしょうがないじゃん!
私だって、なるべく高く処分したいんだから、
インパクトを与える投げ売りはしませんよーーーっ。

って心の中で思っていました。