損切りの重要性 | 賢明なる投資家へ

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安定への近道はシステムトレードだという結論にたどり着いた元バフェット流長期投資家のシストレ日記。旅行や子育てを楽しみつつ、エッジをつかむ為の研究をここに綴ります。皆さんからの熱いコメントもお待ちしております。

長期投資家、ましてやバフェット流の投資家にとって
「損切り」なんて言葉は辞書にはない!

そうお考えの初心者こそ、必見です。
何故か?

小生も「損切り」なんて、絶対しないと考えておりました。
だってこの私が自身を持って選択した企業なのだから。
この企業と結婚しても良いと思っていたのだから。

しかしながら、リーマンショック前に買った銘柄の多くは、
壊滅的な打撃を受け、いまでも、その痛恨の一撃は、
塩漬け株として、小生のポートフォリオを苦しめております。
「損切り」という技を身に着けていれば、
こんなことにはならなかったのに。

損切りのメリットを一言で表すと、次の一言に尽きるでしょう。
「未熟な投資家の勘違いによる痛恨の一撃を回避する事ができる」

リーマンショックは小生(未熟な投資家)が予想しているよりも遥かに甚大な損害を及ぼしました。
つまり、リーマンショックなど、所詮、対岸の火事と勘違いをしていたわけです。
損切りをしていれば、勘違いしていても、予め設定しておいた金額しか損をしません。

ここではリーマンショックを例にあげましたが、その他、
勘違いを挙げればきりがありません。

・独占力が非常に高いと思っていたが、実は非上場企業に競合がいるかもしれません。
・PER5倍は割安と思っていたが、それは今期の特別利益のせいで来期PERは20倍かもしれません。
・PER10倍は割安と思っていたが、そのセクターでは10倍は割高かもしれません。
・株価が突然安くなって買ったが、増資による価格調整なので大損するかもしれません。
・レーティングでは強く買いを推奨でも、株価は下落するかもしれません。

などなど。
投資家が未熟であればある程、沢山の勘違いがあります。
熟練の投資家でさえ、将来の予想は当たりません。
だから、損切りをするのです。

バフェット先生ほどの天才投資家なら損切りはいらないでしょうが、
一般人にとって、すべてがすべて、天才のまねは出来ません。

<<損切り事例>>
あなたが目を付けていたバフェット銘柄の第1四半期の成績が悪く、株価が暴落した。
その銘柄はいつもPER20倍を付けており、高くて買えなかったのだが、今まさに
その株を射程圏にとらえようとしていた。

あなたは一生懸命稼いだ大切な資金を100万円持っている。
この期を逃してはならないと100万円を投資し、損切りを10%に設定した。

その後、株価はゆるやかに回復し、あなたの含み益は5万円になった。
が、第2四半期の成績はコンセンサス通りにはいかず、もう一段株価は下落した。
損切りルールに従い、10万円の損失を確定した。

その後、通期業績は振るわず、業績回復には3年かかった。
その3年の間、残り90万の資金を他の株で運用し110万にした。
損切りした株価で110万円分買い戻した。


こんなにうまくは行かないかもしれないが、少なくとも、
損失を限定的に出来るには違いありませんし、
業績が回復するまでの時間も無駄にすることはありません。

塩漬けをポートフォリオに入れておくことは大変な苦痛ですし、
心理的にもメリットがあるはずです。

中には損切りをした後、すぐにV字回復して買い戻せない事もあるかもしれませんが、
その時は、運が悪かったと思ってあきらめるしかありません。
損切りルールを適用する上で、支払わなければならないディメリットなのですから。

株を買う前に、必ず損切り株価も決定しておき、必ず執行すること。
初心者が株式で大損しないための唯一の技と言えるのではないでしょうか。