三重県松阪市の城跡を訪問(戦国漫遊録  第127回) | 戦国武太郎の戦国漫遊録

戦国武太郎の戦国漫遊録

戦国に関するエッセーです。

       松坂城天守閣跡

 

    松坂城天守閣台

 

 

       城跡からみた松阪市街

 

先日、三重県松阪市に弟子を一人連れて行ってきました。静かないい街ですね。

街中には近江出身の戦国武将・蒲生氏郷(がもう・うじさと)らが築いた松坂城跡があります。小さな山に作られたものです。

 

氏郷は近江日野城主(6万石)からここ伊勢の18万石に転封となりました。その後大出世して奥羽の会津若松藩(60万石)に転封されます。伊勢国には2年しかいなかったのですが、氏郷をしのぶ城の一つです。

 

もちろん城跡見学しました。たくさんの見事な石垣が残っており見応えがあります。石がでかいのです。なかなかの櫓(やぐら)を作っていただろうと想像できます。

 

多聞櫓(たもんやぐら)だったかもしれません。一帯は城址公園として整備され、松阪市街を一望できます。地元の方は「桜の季節は一層きれいで情趣があります」と教えてくれました。

 

城跡と隣接してあの有名な国学者で「古事記伝」を著した本居宣長の旧宅や記念館があります。ここから脱線しますが、松阪を訪れたら是非とも訪れたいところです。

 

「敷島の大和心を人問わば朝日ににおう山桜花」という日本人の心を読んだ和歌があります。

 

宣長の旧宅は元あった市街地から移築されています。靴を脱いで部屋に入ることが出来るのがうれしいですね。宣長は京都遊学などもしています。

 

恩師の賀茂真淵(かものまぶち)の教えがなければ、偉業はならなかったと思いますが、ここで宣長は古事記伝などの著作を辛抱強く執筆したと思うと感慨は新たです。記念館の館員の方から熱心な説明もしていただき良かったです。

 

さらに松阪といえば、あの三井財閥の祖、伊勢商人の三井高利(たかとし)を生んだところでもあります。市街地に旧宅という表示があるのと、三越から贈られたというライオンの立派な像があります。

 

ここ松坂からは多くの伊勢商人が育って行きました。大抵は藍染めの木綿の商いから始めて巨万の富を築いています。

 

市街地にはその一人、旧長谷川邸が残されています。非常に立派な商人屋敷です。無料で入れて丁寧な説明もしていただけます。1500坪の敷地です。大きいですね。

 

最後は趣のある牛銀本店で松坂牛肉の好き焼を頂きました。高い(1人1万1千円)ですが、おいしいです。頬が落ちそうでした。仲居さんも非常に親切で、松阪の方々は本当にもてなしの心を持った優しい方が多いと感激しました。

 

今回は大幅に脱線してすいません。武太郎謝ります。

 

#松阪市 #松坂城跡 #蒲生氏郷 #本居信長 #三井高利 #牛銀本店