以前記事にしたGoogleさんを母の家に取り付けに行って来ました。
購入したのは、Googleホームミニ。
楽天では量販店の価格よりずいぶん安くなってます。
母は、新しい機械を見て、まためんどくさい、フーと大きいため息をつきました。
母の悪いところは、自分は一切何も動かないのに、
母のために動いてくれている人に「めんどくさい」を連発して、
聞こえるような大きなため息を何度もつくのです。
本当に面倒臭いのは、何にもしない、何にもできないあなたじゃなくて、
あなたの文句を聞きながらお手伝いをしている人たち。
私は人前でため息はついてはいけない、と教えているのですが
「あら、そう?」
と自分がため息をついているとは思っていないのでした。
夫はお年寄りのあしらい方が上手なので、
「お義母さん、ため息一回につき100円もらいますよ」
と冗談を言いながら「はい、100円」と言い、
母は「あら、またため息ついちゃったのね」と、
結局私たちが滞在した数時間で8回もため息をついたのでした。
次に母の嫌なところは、すぐに
「頭がパーになっちゃった。」「目が見えない」
を連発するくせに、通帳の数字、宅配便の不在票の電話番号はスラスラ読めるところ。
Googleさんのやり方を説明しようとすると、
「新しいことはいやだ〜」「耳が聞こえなくなったから嫌」と言い出しました。
私にすれば、非常に面倒臭い母です。
今までスマホもガラホも使えなかった人でも、Googleさんは呼びかけて質問すればいいだけなので
理解してくれ〜と言う気持ちで
私がGoogleさんに質問の仕方をリストにして紙に書いていったので、
母にどう言うふうにやるか試しにやってみました。
「オッケーGoogle、今日は何の日?」
「今日は…◯×△」
「話が長いし、その記念日のことはどうでもいいわ」
まぁ、色々と文句が出てくるものです。
それでも、母もやってみました。
「オッケーグーグル、でいいの?」
「オッケーグーグルの後にわかりやすい質問ね」
「オッケーグーグル、私はいつまで生きられる?」
「それは賢い機械でも答えられないよ」
なんだかんだと、何度もオッケーGoogleと言うので、
真面目なGoogleさんは
「申し訳ありませんが、言っていることがよくわかりませんでした」
と何度もいちいち丁寧に反応してくれました。
いろんな文句を言った母ですが、Googleさんだけは面倒くさい母に、文句を言うこともなく丁寧に話をしてくれ、操作間違いも「◯◯のように話してください」などと教えてくれるので、まぁ何とか使えているようです。
が、その一方で
普通の電話さえ
使えなくなりました。
Googleさんを設置すると同時に、古くて調子が悪くなったというFaxを新しい電話に変えました。
Fax機能がない機能が一番少ないシンプルな留守電です。
Faxと同じパナソニックなので、基本的に操作は似ていて変わらないはず。
電話帳のメモリーの登録をやってあげて、一応使い方を教えたのですが…
「電話がおかしい」
と苦情の電話がかかって来ました。
不在票が入っていたので佐川急便のドライバーに電話したら変な音声が流れて繋がらない。
紙に記載されているドライバーの番号にかけたはずなのに、おばあさんが出て来て、
番号を確かめてみたら、全然違う番号だったそう。
知らないおばあさんには、何度も電話して迷惑をかけてしまったようです。
その理由で、電話がおかしいと言っているのでした。
私がネットで母の電話機の取説を確認しながら母に電話の掛け方を教えようと電話をかけ直しましたら…
電話を取ることはできたものの、「あれ、あれ?」と言う声しか聞こえて来ません。
らちがあかないので、一度切って、今度は携帯に電話をしてみました。
電話に出たと思ったら、またガサゴソと音がして、今度は保留ボタンを押されてしまいました。
何で普通に電話に出ることさえもできないのか…
というか、新しい機械はいやだ、というアピールでわざとやっているようにしか思えません。
しばらくして、やっと母から電話がかかって来たので、
「佐川急便のドライバーに繋がらないのは、車の運転中だからだよ。それに
電話が変になったわけじゃないよ。おばあさんが出たのは、間違い電話したんでしょう。
ところで再配達依頼受付の0120で始まる電話が書いてある?」
「そんなもの書いてない」
また不在票をよくみないで言っていると思いましたら、
この頃はこんなふうに0120番号ってないんですね。
(ネット上にあった不在票)
母にはインターネットの使い方は教えていないのでQRコードの事は分かりません。
私が送り状のナンバーを母から聞き出して再配達の手続きをネットで済ませましたが、再配達の依頼方法も変わって来ているんですね。
それにしても母は新しい機器全てに不信感しかないので、ちょっとでもわからないことがあると不満の電話をかけて来ます。
その後、夫が母に直接携帯、固定電話の基本の使い方をもう一度確認、使い方の練習をさせて
「お義母さん、携帯は外に出かけた時にお守りがわりに首に下げているだけでいいから。
ショートメッセージが来たりしてピカピカ光ったとしても無視して、
やたらにボタンを押さないでね。」
「わかった」
夫には愛想良く言うことを聞いていた母なのですが…
その後私にまた電話がかかって来て、
「また電話が変になった。
もうあんな電話いらない。前の電話が良かった。
親機の電話を電源から抜いてやった。」
「そんなことしたら、子機も使えないけどいいの?
それより夫から、やたらいろんなボタンを押すなって言われたはずでしょ?」
「チカチカしているところがあるから色々押した…
もう、本当にあの電話いらない。(大きな溜息)フー」
私はイラッとして普通に対応できそうにないのでブチッと電話を切りました。
翌日。
高齢者支援センターから電話が来ました。
母親が娘にいじめられているとセンターに連絡でもしたかと思いましたら、別件でした。
良い機会でしたので、母の様子を担当者とお話ししましたら、よく母の様子をご存知で…
母が
意地悪な性格
見栄っ張り
人を信用しない 疑心暗鬼
社会的常識に欠ける
ことをわかっていらっしゃいました。
母が認知症の検査には絶対行こうとしないと思うけれど、なんとかして検査を受けた方がいいと言われたのでした。
高齢者支援センター、デイケア担当者らとは私はまだお会いした事はなかったけれど、
お話しできて、また担当者らが母のことをよく見ていてくださったことにホッとしました。
面倒臭いの連発
ため息
パーになっちゃったと頻繁に言う
疑心暗鬼 人を信じられない
これらは認知症の疑いだとは思っていました。
父を認知症検査に連れていくのも大変でしたが、母の方がもっと大変そうな予感がします。
この母の話はこれからも続くことになりそうです。
今回もお読みくださりありがとうございました😊