エピソード55
リバティプラザにCDショップがあったので、入ってみました。
最新のCDが何一つない小さなCDショップ。
今どきの若者はスマホで音楽を聴くから、最新の音楽は売られていない、ちょっと時が止まったようなお店です。
売られているのはスリランカのCDだけかと思いきや、棚を見るとアメリカやヨーロッパのCDも置いてあるけれど、みんな80年代?、中古のCDかと思ってしまうような懐かしい定番商品の品揃えです。
パッと目に入ったのがビリージョエルとケニーG。
お坊さまの説法のCD、季節柄クリスマスのCDも売られていました。
一枚500ルピーのシンハラミュージックのCDを2枚買ってみました。
右下 SIV SITH GEE vol.4
ジャケットを見てびっくりしたのは、このCD屋さんがプロデュースしたCDだと言うことです。
どちらのCDも何年まえに収録されたのかわからないけれど雰囲気は70年代を思い出させるようなサウンド。
エレキギターとサックスを取り入れたところがその当時ポップだったのかもしれないけど、スリランカでのポップという定義が私にはよくわかりません。
これらのCDの曲はスリランカの懐かしの歌謡曲と呼んでいいと思うのですが、一曲を除いては全体に思ったほどインド色が強くなかったです。
1)のほほんとほんわかしたハワイアンじゃないかと思うような音楽
2)メキシコ系、ラテン的なリズムの曲
3)マルチニークあたりのフレンチカリビアン的な雰囲気の曲
4)タイイサーン的な雰囲気リズムの曲
もちろん、使われている楽器にシタールやタブラがあるので、ハワイアンでもラテンでもフレンチカリビアンでもないのは分かるのですが、暑い国の音楽はどことなく似てくるもんだと思ったのでした。
さて、
スリランカで一番有名で、尊敬される国民的音楽家、歌手は、アマラデワ。
2年まえに88才で亡くなられています。
以前、彼が持っている楽器について
という記事を書いたのですが、やっと名前がわかりました。
Mando-Harp という楽器で、彼が作った楽器のようです。
演奏している映像がありました。(シンハラ語)
知り合いの日本に留学経験のあるスリランカ人は、
「日本の歌謡曲の時代の歌詞はとても良かったけれど、最近の歌の歌詞はあまりいいとは思わない。スリランカの現代の曲も歌詞に意味があまりないので、昔の歌の方が歌詞が良かった。」
と言います。彼が好きなのは山口百恵と高倉健さん。私よりかなり若いけれど昭和の時代を愛するスリランカ人です。
私はシンハラ語が全くわからないので、どうしても雰囲気でしか曲を判断できないけれど、意味がわかるときっと昔のシンハラミュージックは情緒的な詩が素敵だったなと理解できるんだろうな。