私は子供の頃から偏食が多くて、お肉も魚も食べられませんでした。なぜかというと、元の生きていた時の姿を想像してしまうからです。そのため、給食には大変困りました。全部食べないとそとに遊びに行けないからです。ですから、お肉や魚は大抵床の上に落として、後から拾って捨てていたのです。
19歳の時に漫画家のアシスタントになるために愛知県から埼玉県に移動しました。締め切りの日に、編集の人が夜中に差し入れを持って原稿を取りにきます。それが毎回、唐揚げだったのです。私はそれまで唐揚げを食べたことがありませんでしたが、私だけ何も食べるものがないので、勇気を出して唐揚げを一個食べてみました。すると、「世の中にこんなに美味しいものがあったのか」と感動したんです。二十歳過ぎて初めて唐揚げの美味しさを知ったのです。そして、お肉や魚など、いろいろなものを食べることができるようになりました。
それから数年後私はクリスチャンになり、アルバイトをしながらキリスト教の出版社のイラストや漫画を書く仕事をするようになりました。当時通っていた教会には、一人癒しの祈りをされる方がいました。ノイローゼの方のために祈ったら、神様が癒してくださったという話もよく聞きました。いろんな教会の方々の癒しもされていました。
でも私は、現代は病院があるのだから、神様に祈って癒しを求める必要はないと思っていたのです。ところが、30代半ばのお話ですが、私は夜中に激しいお腹の痛みを体験したのです。
すぐに近くの病院に行き、いろいろ検査をしたら、膵臓炎だと判明しました。医師からは「膵臓は機能低下したら元に戻らないので、一生食事制限をしてください」と言われたのです。
食べていいのは、ご飯と味噌汁と野菜だけでした。油物は食べてはいけないと言われ、「海外に行ったら油物が多いので命の保証はしません」とまで言われたのです。家にいる時は何とかなるのですが、アルバイトで外出した時は困りました。食べるものがなく、ほとんどおにぎりやお寿司のかっぱ巻きぐらいでした。ある時、バイト先でうどんをとってくださったのですが、そこに卵が入っていたため、食べた後激痛に見舞われたこともありました。
膵臓はレントゲンは撮れませんが、胃のレントゲン写真を撮り、どうやって胃が押されて変形しているのかで膵臓の腫れを見るのです。夜中に何度も七転八倒の痛みを体験しました。救急車を呼ぼうと思っても、痛みで動けないので、そのまま祈りながら朝が来るのを待っていたのです。
大好きだった唐揚げや油物をもう一生食べることができない。海外旅行も、2度と行けない。そして少しでも油断すると激痛に見舞われる。こんな寂しい人生だと諦めるしかないと思っていました。
ちょうどその頃私は教会を変わりました。その教会は埼玉から2時間半かかる遠い教会でしたが、癒しを信じている教会でした。礼拝に出た後、いろんな方に癒しの祈りをしていただきました。そして、聖書を通して今も癒しがある事を教えていただいたのです。
前は病院があるから神の癒しはいらないのではないかと思っていましたが、それが間違いであったことに気がつきました。機能低下で一生治らないと言われた膵臓炎でも、神様の癒しがあるという希望が与えられたのです。そして自分でも癒しを求めて祈るようになりました。数ヶ月後には痛みもなくなってきて、夜中の激痛は全くなくなったのです。
ですから、卵や油を使わないお肉などを食べるようになりましたが、全く痛くないのです。新しい教会ではいろんなお友達ができました。ある、大企業の社長さんご夫婦が礼拝の後遊びに来てくださいと誘ってくださいました。そのままお宅に伺うと、食事を出して下さったのです。その中に大好きな唐揚げがありました。もう一年以上食べていません。勇気を出して一個食べてみましたが、その夜、何ともありませんでした。次の週にもそのご夫妻がお宅に招いてくださり、食事を出してくださいました。その中にまた唐揚げがあったので、今度は2個食べてみましたが、何ともありませんでした。もしかしたら癒されたのではないかと思い、色々食べてみましたが、全く何ともないのです。それからしばらくして、今の教会に変わりました。
ある年、イスラエルに行くことになりましたが、私は日本では油物が少ないので何とかなっているけれど、海外に行ったら命の保証はしませんと医師から言われていた言葉が引っかかりました。それで、大学病院で検査をしていただいたら、膵臓が悪かったという痕跡は何一つありませんと言われ、完全に癒されていたということが分かったのです。もちろん私は喜んでイスラエルに行き、美味しいチキンや魚をいただきました。
その後も仕事の関係で色んな国に行くことができましたが、食べ物に困ることはありませんでした。機能低下して一生治らないと言われた膵臓炎が、神様の癒しを信じるようになり、求めて祈ったことによって完全に癒されたのです。(M)






