山田がバンド仲間に加わった翌日。
永田は音楽室使用の許可を高西先生からもらってきていた。
下嶋「音楽室…授業以外で使ったことないな…」
永田「許可が下りる事が滅多にないからね。」
山田も揃ったところで練習を始めた。
山田は一通りの楽器が出来たので、今度は山田が下嶋にギターを教える事になった。
山田「お前!ここはこうやるんだよ!へったくそだな!」
下嶋「………」
山田「バカ!へたくそ!」
下嶋「…優香さんの方が優しかったな…」ボソッ
永田「告白も出来ないのにな…」ボソッ
山田「なんか言ったか⁈」💢
下嶋と永田は首を横へ振る。バンドに対してスイッチが入った山田は超厳しかった。下嶋と永田は少し後悔する。
山田「ところで、メンバー集めの方はどうなんだ?」
下嶋「全然…」
山田「何してんだ?お前。」
下嶋「僕だって生徒会の仕事で色々忙しいんだよ!」
山田「バンド、やる気あんの?」
下嶋「君に言われたくないな!」
永田「まぁまぁまぁ。」
喧嘩しそうな2人を永田が止める。
永田「山田は誰か心当たりないの?前のバンドメンバーとか。」
山田「前の?………いないな。」
下嶋「それこそ、優香さんは?」
山田「あいつが入るんだったら、お前がいらなくなるな。優香はギターだし。お前より全然技術あるし。」
下嶋「くっ!」
永田「それはダメだよ!このバンドはしげちゃんのバンドなんだから!」
山田「なら心当たりはない……………いや、待てよ。」
山田は何かを考えている。
永田「どうした?」
山田「悪りぃ、ちょっと行ってくる。」
そう言うと山田は音楽室を後にした。
下嶋「どうしたんだろう?」
永田「メンバーの心当たりがあったのか?」
山田は校門を出て行った。
校門を出るとすぐさまメールを打つ。
山田【いつもの場所で喧嘩しようぜ!】
返信はすぐにきた。
?【お前も好きだな。そんなにボコされたいのか?Mなのか?】
山田【んなわけねぇだろ!いいからすぐ来い!】
?【やれやれ…】
山田がいつもの場所に着く。そこにはもうすでに喧嘩相手が待っていた。
山田「相変わらず早えな。本当は喧嘩に乗り気なんじゃないのか?」
?「この福岡淳宏が、そんな低俗な物に乗り気なわけがないだろ。…試したい技があったから丁度いいと思っただけだ。」
『福岡淳宏』
他校の生徒。山田の喧嘩相手。
福岡憲法道場の跡取り。
山田「けっ!つまりは乗り気って事だろ⁈…喧嘩の前に一つ、今日俺がお前に勝ったら、俺の言う事を一つ聞いてもらうぜ!」
福岡「いきなりなんだ?その自分勝手な提案は?」
山田「ふん!お前が勝ったら俺がお前の言う事を一つ聞いてやるよ!」
福岡「ほう。ならもうこんなくだらない喧嘩をふっかけて欲しくないな。」
山田「もう勝った気でいるのか⁈」
福岡「やれやれだな君は。今までの勝敗を忘れたわけでもあるまい。」
山田は喧嘩で福岡に一度も勝ったことはなかった。9戦9敗。これが山田の戦績だった。今まではただ単に勝敗関係なく、喧嘩がしたくて仕掛けていただけであったが、今回は違う。
山田「今までの俺はただ憂さ晴らしのために喧嘩をしたいだけだった。だか今回は違う!今回は絶対に勝たなければならないんだ。あいつの…俺にもう一度夢を見させてくれている、下嶋の為にな‼︎」
山田の覚悟はいつもとは違っていた。下嶋のバンドの為に福岡淳宏をメンバーに加えるつもりで喧嘩を仕掛けていた。
山田と福岡の喧嘩が始まる。
つづく