福岡をバンド仲間にしたい山田は福岡に喧嘩を仕掛ける。


だが、数分後。

地面に倒れているのは山田の方だった。


福岡「私はこの場から一歩も動いていないと言うのに、口程にもないな。…では、もう私の前に現れるなよ。」


福岡は勝利を確信し、約束の願いを言うとその場から去ろうとする。

すると山田が福岡の裾を掴んで来た。


山田「ま、まだ終わっちゃいないぜ…俺が…負けを認めてない…」


下嶋の為、負けを認めるわけにはいかなかった。


福岡「まだ殴られたりなかったか?ドMが。」


福岡が山田の襟を掴んで持ち上げた。そして手を離すと殴って殴って殴り続けた。


福岡「あ~たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!」


山田「ぐっ!お、俺は…ぐあっ!負けるわけに…ふぐっ!は、いかないんだ!」


福岡「たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!」


山田「…はがっ!音楽室で…ぐあっ!あいつらが…」


福岡「たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!」


山田「ぐふっ、待ってるんだ‼︎‼︎」


福岡「お~わった~!!!」


山田「…ひでぶっ!」


福岡「未完成の北斗百◯拳」




一方その頃。

音楽室では下嶋と永田が2人きりで練習をしていた。


下嶋「山田くん、どこ行っちゃったのかなぁ?分からないところ教えてもらいたいのに…」


永田「すぐ帰ってくるだろ?」


その時、音楽室の扉が開いた。

ガラガラ


永田「ほらな!」


下嶋と永田は山田が帰ってきたと思い扉の方を見るが、そこに立っていたのは山田ではなくガタイのいい他校の男子だった。肩には気絶している山田を担いでいた。


永田「…誰だ?」


福岡「音楽室に何があるのかと思えば…なるほど、こう言うことか。」


福岡は一目で全てを把握した。そして、気絶している山田を下嶋に渡す。


福岡「こいつは君の為に私をバンドに誘おうとして傷ついた。傷つけたのは私だが…」


下嶋「…山田くん…」


永田「………」


福岡はおもむろにドラムの方へ歩みを進め、スティックを持つ。


福岡「…何年振りだ。スティックを持つのは…」


福岡は椅子に座りドラムを演奏し始める。

その演奏は圧巻なものだった。リズムやテンポ、音の強弱からパフォーマンスまで、下嶋と永田は、福岡のプロ並みの演奏に開いた口が塞がらなかった。

福岡が演奏していると山田の意識が戻った。


山田「へっ…やっぱりあいつの演奏は最高だな…」


下嶋「山田くん⁈」


永田「山田…あの人は一体…」


下嶋「昔のバンド仲間かい?」


山田「昔のバンド仲間…と言いたいところだが、あいつは俺達のバンドのライバルバンドのドラマーだった男だ…」


山田の意識が戻った事に福岡が気づいて手を止めた。


福岡「私も甘いな。君の事を捨て置けないでこんな所まで運んでしまった。」


山田「…どうだ?久しぶりのドラムは…?」


福岡「悪くないな。」


山田「…お前が高校に入ってドラムを辞めたって聞いた時は疑問しかなかったな。こんなに上手いのに…」


福岡「親父殿の意向だ。高校に入ったら道場の跡取りとして鍛錬する為にバンドを辞める。というな。…君は確か…」


山田「それはもういいよ…」


福岡「そうか…」




少し沈黙が続くと山田が口を開いた。


山田「………福岡。喧嘩に負けちまった俺が頼める事じゃない事は分かってる。だが、聞くだけでも聞いて欲しい。…俺達の…いや、下嶋のバンドのドラマーをやってもらえないか?」


福岡「…ふぅ、本当にやれやれな男だな君は。私がここへ来てしまった時点で…私の負けだ。」


山田「じゃあ…」


福岡「やってやるさ。君の…いや、そこにいるヘッタクソなギターくんのドラムをな!」


下嶋「ええっ⁈初対面なのに…」Σ(゚д゚lll)


福岡「山田。今回は、私をバンド仲間に入れたいという君の強い気持ちに負けただけで、喧嘩に負けたわけではないからな!」


山田「ああ…」


福岡「もし…仮に私が喧嘩で負けたと噂が流れたら………私は親父殿にコロされてしまう…」


山田「分かってるよ!ww」


福岡「うむ。おっともうこんな時間か。帰らねば…よろしくな!ヘッタクソなギターくん!」


下嶋「………はい…」(;_;)


福岡な道場の時間があるので帰って行った。



下嶋「ぐすっ…ぐすっ…」


山田「泣くな、下嶋。初心者にしてはお前は上手い方だよ。」


下嶋「…山田くん…初めて僕の名前を呼んでくれた…」


山田「そうか?まぁ、未来の総理大臣に優しくしといて損はないからな!ww」


下嶋「…だから、僕は総理大臣にはならないよ!」




福岡拳法道場


親父殿「…淳宏よ。お前、素人に喧嘩で負けたそうだな。」


福岡「⁈えっ!なんでそれを……!ハッ⁈」


親父殿「本当の事だったみたいだな…!」💢


福岡「い、いや!あれは違うんです!」


親父殿「問答無用‼︎‼︎‼︎」💢


福岡「ひえっ!」


親父殿「淳宏、貴様は小宇宙(コスモ)を感じた事があるか?ハアァァァ……ペガサス流◯拳!!」


福岡はマッハの拳を数十発くらった。


福岡「あじゃぱ!!」


こうして親父殿からこっぴどく怒られた福岡は下嶋のバンド仲間に加わった。




つづく